学力向上タイトル 「人口膾炙と理科と教育実習生

千里 九「教育実習も後半に入りました。今日は大学の先生も来られ、もう研究授業(理科)です。内容は、銅。銅!と言えばメーン!小手!赤銅鈴の助というのは、たぶん人口(じんこう)に膾炙(かいしゃ)していません。」

理科2

理科1

 理科3

銅を熱する。(写真1)

熱した銅を計量する。 (写真2)

実験結果を記入する。(写真3)

  理科4~ 理科は実験して、なんぼ ~ 

  6月も後半といえば、教育実習生の研究授業です。今日6限目の理科室では、バーナーに火が入り、「化学変化と物質の質量の規則性」簡単にいうと銅を熱したら質量はどうなるの?実験をLet Go!とおこない考察をしました(左写真)。

 宇治平等院鳳凰堂 いきなりだが平等院である。平等院は、京都府宇治市にある藤原氏ゆかりの寺。古都京都の文化財として世界遺産にも登録されているのだ。そう、2年歴史の教科書P52にも「藤原頼通が、この世に極楽浄土の様子をつくろうとして、1052年につくりました。」と記述されている有名なテストにもよく出るお寺である。どっかで見たことあるよな、と思った九中生は正解!そう10円玉の裏に描かれているのが、平等院なのだ。で、平等院は赤く10円玉は銅とスズの合金なので、※マンガ赤銅鈴の助!が生まれたのかどうかはさだかではない。さだかなのは10円玉を熱して磨くときれいになったということだ。 ※マンガ『赤胴鈴之助』は、昭和を代表する漫画で、ラジオドラマ化や映画化、アニメ化もされた。必殺技は真空切りである。

 銅を熱するときれいになる。では質量はどうなるのだろうか?と疑問が浮かぶのが世の自然な流れなのだが、おっと・・・2年3組の授業で自然な銅を熱する実験がおこなわれていた。化学変化の前後で質量が変化しないことを考えさせていたのだ。銅と酸素が化合するとき、実験データから量的関係の規則性に気づかせる実験だった。実習生が、プリントを配付した。今回の授業の目的を生徒に伝える。目的は銅の粉末の加熱を繰り返したとき、加熱後の質量がどのように変化するかを調べる。火を扱うので何度も実験方法に関して注意した。銅の粉末を2分加熱する(写真1)粉末は茶色から黒くなっていく。皿をとりだして質量を量る(写真2)。5回繰り返し実験して得られたデータをプリントに書き込んだ(写真3)。全ての班が実験を終えた。班の代表者が黒板にグラフを書く。なるほど。銅は酸素とくっつくから・・・質量は・・・、そのうち限界が来るだろうから・・・。生徒A「いえぃ!考えたとおりの結果になった。」生徒B「みんなを導いたのはオレや!」生徒Cが突っ込む。「あんた、マッチでバーナーに火をつけただけやん(笑)。」大阪である。実習生「4班、7班まだマッチ却ってへんで。」すべての実験器具とマッチが回収された。

大学の先生「生徒達が実験のやり方をよくわかっていて、班で協力しておこなっている姿に感心しました。」

2Cu+O2→2CuO 銅を熱すると