学力向上タイトル 情報教育の充実 基礎・基本  

千里 九「いまやネット社会は二条河原落書(1334年)のようなもんだ。此比都ニハヤル物。夜討強盗謀綸旨。召人早馬虚騒動。生頸還俗自由出家・・・。なんでもありなみんだ。」訳:本文中にあり 

 情報の授業タイピングを乗り越えれば  

  文部科学省の教育の情報化に関する手引によると、情報活用の実践力を養うには、課題や目的に応じた情報手段の適切な活用が必要で、コンピュータや情報通信ネットワークなどのICTの活用に当たっては、それらに慣れ親しませるところから始め、各教科等の学習活動の中で積極的にICTを活用させたり、ICTの操作について基本的な操作を確実に身に付ける、とあります。(文部科学省の教育の情報化に関する手引より)

情報教育の中心 そこは、やっぱり技術・家庭科である。もう、たいへんである。世間の情報化の進展は目覚しぃ時計 りんりんりんなのだ。覚えているかい2・3年生、二条河原落書(1334年)。「最近都で流行っているものをあげてみる。人の寝込みを襲う強盗やら、帝の偽の命令書を出す奴。緊急に集まれだのと騒ぐ奴。生首は見慣れたものとなり、昨日の坊さんがもう俗人、今日の俗人が明日の僧に。」建武の新政の世であった。現代のネット河原落書は、こうである。「ネットニハヤル物。人の寝込みをおそうSNSやら、なりすましメールする奴、緊急に集まれだの、ツイッターで炎上だの。中傷動画は見慣れたものとなり、昨日のネット被害者が今日は加害者になる。」・・・ネット社会は危険物取り扱い注意なのだ。今、情報教育の重要性はますます高まっている。

 技術の授業 2年生の技術の授業はパソコンルームである。パソコン室に入るまでの道のりは長かった。1ヶ月かかった。まず教室で、パソコンの基本的知識を教えた。パソコンという道具は、これからの世の中、使えないと困る代物なんだぞ!何事も基礎基本にあるのだから。

 ということでインターネット上のマナーである情報モラルからネット関係で実際にあった被害などについて、生徒達は学んだ。少しだけ、パソコンを理解した2年生たちはパソコンルームに入り、一人ひとりPCの前に座る。電源を入れ、ソフトを起動する。Wordだ。文章を打てないことには、情報教育は始まらない。タイピング速度には、ばらつきはあるものの500文字程を黙々とタイピングする。その姿は仕事の出来る社会人のようにタイピングも見えた。

 集中力もある。普段あまり文字を打つ機会がないからか、ずっと打ち続け、パソコンの基本操作に磨きをかける。(右写真

 とあるクラスでは、ペイント機能を使用してイラストを描いた。ピカソのような絵からゴッホのような絵までさまざまな作品が出来上がっていく。弘法筆を選ばず。間違えてもアンドゥトロワ。元に戻せば、何度でもペイントができる。元気があればプログラミングもできる。プログラミンというサイトを利用してプログラミングについて基礎・基本を知る。犬の絵に右矢印を取り付けりゃ犬が右に動く。次はジャンプさせてみよう、ぴょん。いや左に動かしてみようかな・・・1時間かけて出来上がったものを見ると物語風に動物たちが動く、超大作のシューティングゲームのようになっていたものがあった。九中生の発想力が光っていた。基礎基本のタイピングを乗り越えれば何でもできる。 

元気があれば、何でもできる!

アントン