前進座 くず~い屑屋でござい  舞台装置搬入  三味線

 ナレーター 大家さん

 終了後、幕が開いて

閉演 拍手!拍手! 

 今日火曜日は「文化芸術による子供の育成事業-巡回講演事業-(文化庁)」です。劇団前進座が東京から来られ特別公演「くず~い屑屋でござい」を演じてくれました。前半公演は2限~3限 、 後半公演は5限~6限、ステージは本格的な舞台となり江戸時代にタイムスリップです。終了後、舞台にグランドピアノが移動されました。九中生 出演

  お芝居の前に ~江戸時代はリサイクル社会~

 前進座が誇る舞台装置が前日搬入されていた。九中体育館は今や江戸時代となっている。ところで人権講演でなぜ芝居公演なのか?その答えは劇中にあった。基本的人権とは人間らしく生きる普遍的な権利である。江戸時代には様々な職業の売り子さんがいた。職業に貴賎はない。貧しくても潔癖に生きる姿から「人としての生き方」を学ぶのだ。江戸時代の人々の生き方を知る。9時50分舞台の幕はあがった。江戸の案内人大家さんが登場された。時折舞台袖から鳴り響く三味線の生音響に驚く。「長屋では水道(井戸)もトイレも外にあった。長屋の端に共同トイレがありくみ取り式でたまったものは売る。江戸は当時世界一の人口で100万人が住んでいた。だから江戸の半分は農地、人が食べて消化したものを肥料として農地にまく。肥料で育った作物を人々が食べる・・。」

 江戸時代いろいろな行商人が町を売り歩いていたので買い物に行く必要はない。屑屋さんのおかげで江戸はゴミのない町だった。江戸時代の生活を知る様子がくりひろげられる。江戸時代の貨幣価値も学んだ。時折聞こえてくる三味線の音色がいい♪お芝居のスパイスとなり劇に引き込まれていく。江戸はえーど・・・笑いはおきない。1、2年生は真面目に聞く。1、2年生は緊張していた。

 お芝居の世界にはまる 九中生3名が舞台にあがった。「あさりぃ~しじみぃ。」行商人として趣のある声を出す(写真左上)。お芝居は江戸の人らしい巧みな台詞、場面転換や舞台装置の移動など観る人を秋だが、あきさせない。清廉潔白な演技が伝わる。温かい笑いがおこる。ここぞの場面では「死ぬまでに九中キューちゃんにあって見たかった」の台詞がうれしい。上演時間約2時間、理想的観客数400人「くず~ぃ屑屋でござぃ」がしじみ~いやしみじみと終わった。幕が閉じる。江戸の世界に入り込めた。千客万来!拍手はいっぱい。1,2年生はリラックス、カーテンコールはさらに大きな拍手で応えた。

 PTA役員「正直で欲深くない美しい心の豊かさが心地よかったです。言葉遊びも楽しかった。」

 屑屋さん「古くさいお話で心配でしたが、お芝居が進むにつれ温かい笑顔が舞台に向けられ観てくださいました。舞台で演じる上でこんな幸せなことはありません。またお目にかかれることを楽しみにしております。ありがとうございました。」

子どもらの成長ねがう前進座