よみきかせ本

 ひかりのたび かげのたび

広辞苑 

絵本は伝える力いっぱい(写真1)

ひかりのたびかげのたび(写真2)

調べるをテーマに(写真3)

 いつものように今朝8時30分、放送が入りました。「図書委員会です。本の世界を楽しみましょう。」今週1年生は、もうひとつお楽しみがありました。各クラスで「おはなしを聴く会(下写真)」を持ったのです。場所は図書館、お話をしてくださったのは「野畑おはなしの会」本読みの名人のみなさん方です。 おはなしを聴く会

 ろうそくお話の会 

  野畑おはなしの会「このお部屋にろうそくが灯った瞬間からお話の世界に入ります。」ろうそくが灯る。ろうそくのお話の世界では、匠の人達は本を持たない。見ない。内容が頭の中にすべて入っている。日本の昔話「みそかい橋」「サキザキ」エチオピアの話「アディ二ハスの英雄」・・・生徒たちは、話し手の声と一緒に物語を追いかけていく。最後に、タイトルを言って「お・し・ま・い」。心の中で「い・い・ね」。絵本もいくつか読んでいただいた。絵本は伝える力がいっぱい(写真1)。途中から逆さまに読んでいくという不思議な絵本?「ひかりのたび かげのたび」に、うっとりとする。朗読してくださったのは、元九中放送部顧問国語の先生だった(写真2)。名人「お話の世界がひろがりましたか?このろうそくを消すときに願い事をすると叶うといいます、みなさんがこの夏素敵な本と出会えますように・・・」代表者が1,2,3でふぅーと吹く!この夏きっと素敵な本と”たび”ができるだろう。じっと見つめあう本・・・。本能寺の変では秀吉と明智光秀が見つめあう。目が離せなかった。秀吉は光秀が好きだったのかもしれない。本もまた同じ。好きな本に出会って文字をみつめたい。この夏休み図書館でいつもは3冊だが、なんと一人10冊まで本を貸し出してくれる。

 「調べる」をテーマに 

 じっと見つめあう・・・。恋人同士は目が合うと離れない。司書の先生は、これは!という本に出会うと目が離れない。いろんな種類の本を生徒に紹介したい!のである。そこで、今回は「言葉の意味を”調べる”のは何(写真3)」をテーマにブックトークをおこなった。言葉の意味を調べるなら国語辞典、国語辞典といえば「広辞苑」だ。広辞苑を調べた。そう、高校野球を応援するのは”甲子園”だが、読書の応援は広辞苑、ここは押さえておきたい。で、いったい「何キロあると思う?」普通の本なら何ページ?と尋ねるのが普通なのだが、さすが”広辞苑”となると違う。weightが3kgもあると聴くと”wait待って!そんなに”あるのかを知った。今年10年ぶりに改訂された『広辞苑第七版』の特徴も教えていただいた。

 先生「・・・収録25万語のうち、新しく加わった言葉は約1万語で、”ググる””がん見””上から目線””自撮り””コスプレ”などがあります(写真3)。1万語増えて140ページ増加しましたが、厚さは変わらず8cmのまま。そこには薄くても丈夫で、裏うつりしないスペシャルな製紙技術の進化があったのです。手に吸い付くような『ぬめり』 もぜひ、体感してください。このほか、外箱や挿絵印刷にも印刷技術の粋が結集しています。・・・もう一冊紹介したいのは『日本で1日に起きていることを調べてみた』。出生数と死亡数、女子高校生のスマホに費やす時間、551蓬莱の豚まんの販売数など、興味深いデータが満載の本です。数字にすると見えてくる日本の姿、驚きがいっぱいですよ。」

  意外と知った。驚いた。チャイムが鳴った。起立!「ありがとうございました」ぱちぱち、自然とわき起こる拍手・・・図書館に、干天(かんてん)の慈雨が染みこむ。干天の慈雨(かんてんのじう)・・・日照り続きのときに降る、恵みの雨。困っているときにさしのべられる救いの手にたとえる。

おはなし会 干天の慈雨 お話界