剪定  グループ作業中  剪定した葉を集める

脚立を運ぶ

ありがとう。用務員さん。

袋詰め

 九中は樹木が多く登下校する生徒の目を自然と和ませてくれます。さて、生徒玄関前に2階まで伸びた樹木たちが並んでいるのをご存知でしょうか。実は18本の木が並んでいて、普段なかなかお手入れができないこの樹木たちをなんとかしようと11日他校から用務員さんが応援に駆けつけてくれました(グループ作業といいます。下写真)。樹木の剪定グループ作業

 この手がしわの”危機” 

 この木はコノテガシワと呼ばれる。常緑針葉樹で九中の”コノテガシワ”は4mぐらいであった。球果は角のある独特の形で淡灰青色になる。お風呂にながいこと浸かると”この手がシワ”になるように、球果を触ると手がシワになるのでそう呼ばれるのか、と思っていたら違った。平面状の葉が子どもの手のひらに似ることからコノテガシワ(児の手柏)と呼ばれるらしい。

 ”コノテガシワ”はちょっと伸びすぎて重たそうだった。散髪に行けばと言いたいが、”コノテガシワ”は歩けない。九中の用務員さんだけでは手に余る。葉っぱが重くなりすぎて倒れでもしたら困る。この木々(危機)なんとかならんか。

 この手がしわの”喜々” 

 なんとかなった。ご近所の用務員さん達が駆けつけてくれたのだ。小中7校の用務員さんたちだ。午前中からコノテガシワの散髪をしてくれた。高い樹木を剪定するには脚立が必需品なのだが用務員さんが使う脚立は三点脚立と呼び強力だ。”協力”して足を安定させた。脚立をするすると登りボサノバの音楽は鳴らないが、ぼさぼさに伸びたコノテガシワをカットしていく。めざすは見栄えの良いマッシュルームカットである。班長さんを中心に大ばさみや小ばさみを巧みに操り、時に電動バリカンも使う。カットされた葉はどこへ行くのか?木のたもとにこれでもかと落ちる。用務員さんはチームワークがいい。熊手で手際よく集められ袋詰めにされた。

 午後からもカットは続いた。見栄え良く間引いていく。髪の毛をすく要領でカットする。こうすることで風と光が入り込み、コノテガシワが元気になるそうだ。生徒が作業をながめていた。「あっ、南丘の用務員さんだ。」なぜ知っている?「職場体験学習でお世話になりました。」今、九中の樹木がお世話になっている。日が傾く頃、コノテガシワはすっかりきれい(マッシュルーム)になっていた。見違えたコノテガシワは友と汗を流し、涙し、時には力を合わせて青春する九中生の登下校を”喜々”として見守る。ありがとうございます、小中用務員の皆さん。

熟練のコノテガシワを刈るこの手