岡町図書館  調べる  表彰

岡町図書館(写真1)

図書館の達人 調べる(写真2)

図書館の達人 表彰(写真3)  

 7月23日(月)12:00 舞台は岡町図書館(写真1)です。この日豊中の気温は37度を超えニュースで報道されるぐらいの暑さでした。夏休み中の図書館は涼しい。ふだんは、調べ物をする人や本を借りる人、受験生が勉強するなどして混雑しているのですが、この日は違います。岡町図書館は「知的探求合戦 めざせ!図書館の達人」のため貸し切り、調べ学習”熱盛”です。めざせ!図書館の達人 発表

 チームフレンズ 目指せ岡町図書館 

 「めざせ!図書館の達人」とは、生徒同士の知的探求合戦を豊中市立の公共図書館でおこなうインテリジェンスなイベントだ。我が九中からは、1年生有志の3人が「チーム・フレンズ」として岡町図書館を目指した。では、「チーム・フレンズ」はどんな活躍をしたのか?ここで詳(つまび)らかにしたい。ほとんどの生徒が小学校の時から達人をめざして参戦してきた猛者ぞろいである。「チーム・フレンズ」の3人も小学生で経験しているので雰囲気には飲まれない。しかし会場は岡町図書館だ。ホームグランドである千里図書館とは勝手が違う。大丈夫か?だがそれは杞憂に終わった。

 日本全国どこでも勝手は同じ。図書館の本はすべて日本十進分類法(NDC)の順に書架に並んでいる。日頃から図書館をよく利用している人なら、初めて行った図書館でも漂流せず目当ての場所にたどり着く。欲しい本があるとしよう。OPACと呼ばれるコンピュータを使った情報検索にキーワードを打ち込めばよい。図書館のどこにあるかがわかる。忘れないでほしいのが「司書」の存在だ。図書館にある資料はもちろん、ない資料でも取り寄せたりして手助けしてくれる最強の”助っ人”である。”スケート”はたまにすべることもあるが助っ人はすべらない。資料が見つからなければ、どんどん相談していい。「チーム・フレンズ」がくじを引き、選んだテーマは「外来生物」だった。

 チームフレンズ 目指せ図書館の達人 

 3人は「外来生物」についてワークシートに思いつく「問い」を書き込んでいく。どんな種類がいるのか?  どこから来ているのか?  困っていることは? 良いことはあるのか? 日本から外国に行った生物はいるのか?などなど。慣れた手つきでOPACを操作して必要な資料を探し出した(写真2)。調べる制限時間80分が過ぎると、今度は60分かけて発表シナリオを作る。伝えたい内容はたくさんあるのに発表時間は5分しかない。「どの情報をどの順番に言うほうがわかりやすいだろうか?」「どの本の、どの写真を見せるのが効果的か?」厳しい選択作業が続き仲の良い3人の間にも緊張感が走る。書き込んだ情報カードが「ボツ」に仕分けられていく。 発表は3番目だった(左上写真)。映す資料も厳選した。質疑応答にもしっかり答えた。全力を尽くした悔いは無い。投票の結果、達人の栄誉は他のチームに・・・。我が「チーム・フレンズ」は「発想がユニークで賞」を獲得した。戦いを終えた3人に晴れやかな笑顔が戻ってくる。賞状を手に記念撮影(写真3)し、幕を閉じた合戦であった。

 学校司書の感想 今回、スタッフとして参加し中学生たちの戦いぶりを間近に見てきました。自ら「調べたい」という意欲をもって、仲間と協力して取り組む中学生たちの姿に、新学習指導要領のポイントである「主体的・対話的で深い学び」そのものを感じました。参加していた中学生はみんな、実に楽しそうに様々な資料やツールを使いこなし、仲間と話し合い、時には意見を戦わせながら調べ、まとめ、発表していたのです。小学生の時から積み重ねてきた学習の成果が、想像する以上に高いレベルに達していることに感動を覚えました。

フレンズや発想がユニーク友になり