受付  たたみ席  防犯イルミ返礼品

 社会を明るく まもなく開演(写真1)

社会を明るく 講演中(写真2)

社会を明るく イルミ募集(写真3)

 家庭教育講演会 期末テスト初日です。九中生が問題を解いていた頃、地域の方も学びました。九中校区保護司会 ・健全育成会・地域教育協議会主催の「家庭教育講演会」です。「家庭教育講演会」は”社会を明るく”する運動の一環として毎年九中体育館でおこなわれています。今年は、豊中市こども未来部こども相談室 課長 森 浩也 さんにお越しいただき「虐待対応における現状と課題 ~ こども相談窓口からのメッセージ ~」をテーマに、ご講演をお願いしました。家庭教育講演会

 “社会を明るくする運動”の誕生 

 昭和24年7月1日に非行少年や犯罪者の立ち直りの支援と、犯罪の予防を目的とした「犯罪者予防更生法」が施行されました。これによって更生保護制度が新しくスタートしましたが、戦後の荒廃した社会の中にあって、街にあふれた子どもたちの将来を危惧していた東京・銀座の商店街の有志が、この法律の趣旨に共鳴し、同年7月13日から1週間にわたって「犯罪者予防更生法実施記念フェアー(銀座フェアー)」を開催しました。・・・昭和26年、この活動を「社会を明るくする運動」と名付け、社会に広めることとしました。これが,“社会を明るくする運動”の始まりです。(参考:法務省HP)

 人の行動には理由がある 

 10時前会場に人が続々集まった(写真1)。講演は畳席も用意した(写真2)、どこからでもどうぞ。満員御礼、会場担当の生徒指導担当者はニッコリ。用意した約380の椅子が埋まっていく。今日のお話は「虐待対応・・・」であった。朝から”重たい”内容が予想される。講師の森さんがマイクを握られた。

 最初はこども相談窓口のお仕事内容をお話してくださった。0歳~18歳までの子どもと家庭に関わる電話相談で、24時間365日OKだ。24時間相談窓口を開設しているのに驚く。相談件数は年々増え昨年は1914件を数えたそうだ。1914といえば第一次世界大戦が始まった年であるが相談窓口とは直接関係はない。1914件、その件数のなかには学校生活で毎日戦っている子どもたちの姿が垣間見える・・・友だち関係、クラブでの悩み、匿名で子ども達は赤裸々に心をはきだす。家族にも言えない、友だちにも言えないことを吐露する。森さん「相談したことで子どもたちの心が落ち着いき、学校生活に戻ってくれたらと願っています。」電話相談の存在意義に納得する。

 本題の「虐待対応」に話がうつった。虐待といってもいろいろ種類があって、へーそうなんだと知る。「人の行動にはすべて理由がある」のだ。その部分を理解しないと虐待の本質はつかめない。関係機関が虐待の対応に当るのは、あくまで「・・・子どもの心身の安全、健やかな成長の確保です。保護者に育児のやり方の不適切な部分を自覚し変えてもらうため。親子の関わりを見直し、『虐待する・される』の関係から抜け出してもらうためなのです。 」また、虐待の定義が変わってきて・・・、「面前DV(親が子どもの目の前で配偶者や親族らに暴力をふるう)」も心理的虐待にあたると知って驚いた方もおられたようだ。今日はパートナーに優しくしよう。外の日差しも優しい。森さんがプライベートなお話も織り交ぜていくにつれ、体育館が人の温もりで暖まっていく。講演が終了した後、心がちょっと軽くなった家庭教育講演会だった。

 事務連絡(写真3) 防犯イルミも”社会を明るく”てらす。講演会後、防犯イルミネーションご協力募金を呼びかけさせていただき返礼品もご用意しました。その甲斐あってか、家庭教育講演会にて募金総額は32720円でした。全額防犯イルミ設置に使わせていただきます。賛同して”愛とエネルギー”をそそいでいただいた皆さん本当にありがとうございました。防犯イルミ点灯式は12月6日におこなう予定です。お越しいただきご覧いただければ幸甚のいたりです。

イルミ点灯式 12月6日16:45分予定