質の高い胸骨圧迫  質の高い協働作業  質の高い後片付け

人が倒れている(写真1)

周囲の安全確認(写真2)

救急車がくるまで胸骨圧迫(写真3)

 人が倒れているのを発見し、消防署に連絡して救急車が到着するまでの時間は、全国平均9分です。人間の脳細胞は酸素がなくなると3.4分で徐々にこわれてしまいます。もし、あなたの近くで人が倒れたら・・・119番です!その後は?救急車が来るまでの短くとも長い時間・・9分をいかに過ごすか!その空白の時間を埋めるのが、救命処置です。そこで、毎年3年生で毎年豊中消防署救命隊の方にきていただき、「人の命を救う」ための授業を実施しています。救命講習 

 360度確認!には意味がある。

 救急隊の方が説明を始めた。心臓の位置はどこにあるかわかりますか?握り拳を作ってください。・・・心臓が動かないと脳細胞が壊れていく。時間がたてばたつほど助かったとしても後遺症が残る。倒れた時の対応で、その人の命を救い後遺症を減らすことができる。今、人が倒れていたとする(写真1)。隊員の方「周囲の安全を確認し、もしもし~大丈夫ですか。」やってみましょう。いきなりダメ出し!が入った。前しか見ていない。周囲とは背後も入るのだ。ラジオ体操のように360度確認する必要がある(写真2)。確認後、意識がない。意識がなければ次にすることは、救急車を呼ぶこと。「そこのあなた!あなたです。あなた救急車を呼んでくださ~い。赤い服の人です!そこの青い服の人!AEDをお願いします!」次に呼吸の確認。呼吸がなければ、胸骨圧迫をおこないます。胸骨圧迫を救急車が到着するまで繰り返してください。では、みなさん、やってみましょう。

 心臓が動いてなければ即、「胸骨圧迫」である。心臓の位置を確かめる。腕を地面に垂直に、肘をのばし約5センチくらい体を押す。1分間に100回~120回のリズムで押す。最初は30回だ。よし!よく揃っている。しかし25回ぐらいでバラバラ・・もう一回、次は1分だ。3年生がひたすら心肺蘇生トレーニングボックスの心臓を押す(写真3)。1分は長い。肘がつかれる。膝がいたい。救急誰か!隊員が到着するまでがんばれ!・・・もうだめ!そんな時はどうするか?心肺蘇生に心配はいらない。交代すればよいのだ。やった。息を吹き返した(つもり)。あなたが助けた!!

 隊員の方「胸骨圧迫しんどかった?手が痛かった?この痛みを感じて欲しい。救急蘇生法をしたからといって、すべて助かるとはかぎりません。だから交通事故に遭わない様注意する。暖かくなって海や川に行っても危ない場所には近づかない。いつでも無理をしないことです。自らの命を大切にしてください。では、みなさんAEDはどこにあるか知っていますか?」

 AEDが命を救う。AED待って命つながる救いの手~

 九中のAEDはどこにあるか?もちろん体育館の入り口にある。AEDとは、心臓の動きを自動的に解析し、必要に応じて電気的なショック(除細動)を与え、心臓の働きを戻すことを試みる医療機器である。使い方は、電源を入れ、電極パッドを胸に貼り付けると心電図を解析し、電気ショックが必要かどうか調べる。電気ショックが必要と解析した場合は、指示に従ってスイッチを押すと、機械が自動的に電気ショック(除細動)を行う。 救急隊の方が”人形”を相手にお手本を示した。”人形”にパッドを貼った。自動音声。・ーコネクタを接続してくださいー ・ー解析中ー ・ーショックが必要ですー 心臓がけいれんしている状態であると機械が判断したのだ。すぐに、ボタンを押す!・ー離れてくださいー 周囲を確認し離れてボタンを押す。で、再び、胸骨圧迫をおこなう。この”人形”は助かった、と信じたい。

急ぐAED到着まで1.2.3