喫煙防止1  喫煙防止2 今日のまとめ

法律:明治33年から(写真1)

 常習:たばこの成分(写真2)

煙草:たばこは、吸わない!(写真3)

 7月11日水曜日の1限目、朝とは思えない蒸し暑さに包まれた体育館でした。そんな中、学校薬剤師の奥井先生が昨日に続いての登場です。1年生は「なぜタバコを吸うといけないのだろうか」をテーマにお話をしていただきました。奥井先生といえば、「心と体」を守る専門家です。昨日は3年生に対して「薬物防止教室」をしていただいたのですが、専門家の方のお話はいつ聞いても「干天(かんてん)の慈雨」です。喫煙防止教室

 ヘビースモーカー?ベビィスモーカー?

 煙草の先に「火」が灯り紫煙がたなびく。人類が他の動物と区別できるようになったのは、「火を使うこと」と歴史で習った。原始の時代、火の使用により人類は、他の動物から身を守り食べ物を美味しく食べ暖をとるようになる。「火」はとても貴重だった。集団でたき火を守りとり囲む。その輪の中で言葉を交わす。脳が発達して原始人団らん!たき火の煙にも心やすらかになっただろう。

 たき火の煙には”心やすらか”になってもタバコの煙はやすらかにならない。「ヘビースモーカー」って言葉を知っているだろうか?1日に何本も何箱もたばこを吸って、やめられない人のことを言う。インドネシアのアルディ君は、1歳6か月の時に父親からタバコを与えられ喫煙を始めた。2歳になった時には1日の喫煙量が40本を超えるベビィスモーカー、いやヘビースモーカーとなった。母親によると「ニコチンが切れると、たばこを欲しがって頭を壁に何度もうちつけるほどで、完全に中毒になっている」。今は医療機関で適切な治療をおこない生活をしているそうだが・・・。タバコの中毒性・依存性は怖い。 

 人はなぜ煙草をやめるべきなのか? 夏の日私は決めたもう吸わぬ~

 なぜタバコを吸うといけないのか?現代ではタバコを吸っているたいていの大人でさえ体に悪いということを知っている。人の煙はもっと悪い。ではなぜやめることができないのか?20歳未満の喫煙はなぜ法律で禁止されている(写真1)のか?奥井先生と一緒に考えた。たばこの成分は主に次の3つからなる(写真2)。①ニコチン 依存症の原因。②タール がんを起こす性質がある。③一酸化炭素 酸素を運ぶのを邪魔する。ニコチンで汚され煤(すす)けたような肺の写真等が画面に映し出された。ぞーっ。たばこの怖さをわかってもらうために、パッケージには警告表示が義務づけられている。日本のタバコは?パッケージはデザインもカッコ良く、下半分の所にこっそりと喫煙は良くないぞ、というメッセージが表示されているだけだ。海外では一目で、”怖いぞ”がイメージできる画像警告が多い。恐ろしい写真(肺がんや咽頭がん)は見ただけで衝撃が走る。それでも喫煙者は警告表示を無視しタバコに手をのばす。なぜだ。たばこには中毒性・依存性があるから。吸わないのが一番(写真3)!

 保健の先生から  「インドネシアの二歳のヘビースモーカーの写真はかなりインパクトがありましたね。たばこやお酒は、ゲートウェイドラッグと言って薬物乱用の入口になると言われています。未成年では絶対に始めないようにすることが大切だとお話を聞いて学べたのではないかと思います。「未成年者喫煙禁止法」(明治33年に制定後100年以上も続いている法律)はみんなの健康を守るための法律です。興味があっても絶対に手を出してはいけません。友人から勧められても、NOと断る勇気を持ちましょう。今回の奥井先生の学習を終えて知識がより具体的で確かなものになったのではないでしょうか。」

 その喫煙 煙に巻くわけ にはいかん