ピアノ引っ越し小道具  ピアノ足はずし  ピアノ用専用台車

 垂直移動完了

 水平移動

前進座 くず~い屑屋でござい 

 明日火曜日は「文化芸術による子供の育成事業-巡回講演事業-(文化庁)」です。劇団 前進座が東京から来られ特別公演「くず~い屑屋でござい」を演じてくれます。今日三時半から舞台を設営、本格的な舞台に九中体育館は生まれ変わりました。しかし、舞台を設営するうえで大きな難関をクリアしなければならないのでした。それは、グランドピアノ移動です。せいーの!

  グランドピアノ ~垂直移動から水平移動へ せーの。~

 大きな難関とは?本格的な劇をしていただくのでステージの舞台装置も半端ではない。劇団の方から「舞台の上のモノをすべて降ろしておいてください」、と注文があった。マットや机、平均台からハンドゴールなどモノで舞台袖はあふれていた。前日になんとか動かして体育館の端に置いておけるな。しかし一筋縄ではいかない大物が舞台に控えていた。

 グランドなピアノである。推定体重350kgはある。ステージから地上へ降りたことのない箱入りグランドピアノちゃんを教職員の(塵界・人界・人海)戦術で対応できるだろうか?お祭りで300kgのおみこしを担いだ猛者も揃っているが・・・しかしフロアーまで降ろす垂直移動はとなると?答えはNOだった。ピアノを運ぶには技術、道具、そしてコツの三拍子が必要なのである。素人が下手に手を出す世界ではなかった。フロアをキズつけたり腰を痛めてしまっても大変だからだ。そこでピアノの移動のことは当社にお任せ下さい、の専門家にまかせよう。専門家に依頼した。

 29日放課後専門家が来られた。えっ!たった3人?「大丈夫です。」専用の道具を使いテキパキと作業を開始された。はずすよー。せいの-。はい、OK!横倒しにし、足をレンチでクィクィと回す。3本の足が外れた。ちょうど2mの板に載せ布でピアノをくるむ。せいの-。専用の台車に載せた。350kgが動いた。すご技が続くがフロアーにはどうやって降ろすのだろうか?たった3人で・・・専門家はすご技を見せてくださった(左上写真)。階段を利用し、せーの。はーい、押すよ。あいよ。阿吽(あうん)の呼吸でグランドピアノは階段を下った。床を痛めない専用の台車に載せられ、コロコロとピアノは所定の場所に落ち着いたのだった。人の生き方、仕事の流儀をまず学んだ。せーの。 

 人の生き方を学ぶ 「くず~い屑屋でござい(上写真右下)」~人と人との関係~ 前進座

 落ち着いたグランドピアノを見て前進座の方々もニッコリ「OKです」。さて、普段授業などで使っている体育館が、素晴らしい舞台へと生まれ変わった。明日は、 典落語を元に創作されたオリジナルの芝居を観る。当時の人々が、貧しくても潔癖に生きる姿から「人と人との関係」や「生き方」について学ぶ。意思の伝達がメール等のやり取りに変わりつつある中で、心の動きを的確に映した明瞭な「言葉」の重要性を感じるとともに、生徒の参加を募り、言葉のやり取りの大切さを体感する予定だ。

子どもらの成長ねがう専門家