台風21号による被害  台風一過  日ごろからの心がけ

台風21号被害確認(写真1)

台風21号後片付け(写真2)

災害:日頃からの心がけ(写真3)

 台風21号は近畿を直撃し各地に被害をもたらしました。本当に自然の猛威を感じざるをえません。校区でも停電や断水などの被害があり一刻も早い復旧を祈るばかりです。第九中学校においてもいたるところで被害が確認されました。さて、9月5日は、南海トラフ巨大地震を想定した「大阪880万人訓練」を実施する予定でしたが台風21号の影響で中止になりました。しかし予定していた「防災教室」は実施です(下写真)。防災教室

   台風21号と880万人訓練中止 

 台風一過、5日朝秋晴れが九中上空にひろがった。朝から被害の確認をおこなう。ゴミBOXのふたや体育館のとたんが剥がれた(写真1)。バスケットゴールが物置に倒れこみ、物置は変形している。ハンドゴールは運動場を縦断した。樹木がネットに突き刺ささり屋上の室外機は転倒する。樹木の散乱、枝折れは数知れず。これはひどい。

 どこから手をつけていいかわからない。そんななかクラブの朝練で登校してきた生徒がボランティアで後片付けをおこなってくれた(写真2)。ありがたい。もちろん顧問が指示をし安全に配慮してである。学校は日常を取り戻す。なんとか1限目から授業をおこなうことが出来た。また今日は「880万人訓練」の日でもあった。タイムリーな取り組みだ、と思っていたら大阪府から中止連絡が入った。台風の被害が府下で甚大だ。府内にいる人の携帯電話に一斉に緊急メールが届く「880万人訓練」を”今”おこなえば、混乱を招く可能性がある。

 災害発生と防災教室 防災に 油断大敵 迫る危機

 「880万人訓練」は中止になっても「防災教室」は中止にしないでください。生徒指導部が計画した「防災教室」はおこなおう。講師の先生は豊中市危機管理室の専門家、瀬古さんである。聴いておきたい話が”今”ここにあった。

 専門家・・・2050年までには、必ず南海トラフ地震が起こる。「880万人訓練」その前か直後に上町断層帯地震が起こるかもしれない。そうなれば、豊中市でも□ 水道・電気・ガスが長期間中断する。□ 阪急、モノレール、北急などが長期停電で止まる。□ 高速道路は通行止めになる。(震度5弱以上)□ 一般道路の信号が停電で機能せず、大渋滞が起こる。□ 建物の倒壊の他、液状化、火災が発生する。□ 建物の倒壊、家具類の転倒、火災等により、多数の死者・負傷者が出る。□ 消防は手一杯であてにならない。□ 行政との連絡は取れない。豊中市はすぐ陸の孤島になる。南海トラフ地震は太平洋沿岸に、上町断層帯地震は大阪市などに支援が集中する。頼りにする外部からの支援が豊中市は遅れるだろう。そうなった時以下のことをよく考えて対応してください(写真3)。油断大敵:どこに危険があるか。用意周到:事後に慌てないように事前にしっかりと準備。 自立連携:柔軟に対処するための対応力。 臨機応変:家族の間や地域の間で助け合う仕組みを作る。

 担当者「今すぐ備えられることはぜひ実践してください。地震だけでなく、昨日の台風で通学路、校内にも危険な場所がいくつか出来ました。”近づいても大丈夫だろう” など安易に思って近づくと新たな災害に巻き込まれる可能性があります。講話の中にあった『油断大敵』は地震以外にもいきてきます。」

 生徒・職員それぞれ身をもって台風21号を体験した後のお話は、心に届く。響く。日本列島は台風の通過する道であり有数の地震国だということを忘れてはならない。私たちは自然の猛威の前では無力だ。地震の怖さや日頃の備えを含め災害の時に何をすべきか、何ができるか、改めて思う。

野分晴れ 水と電気の 重み知る 野分(のわけ、のわき):台風の古称