運動場   生徒玄関前 増水

溢れる水・水・水

人海戦術

土嚢を積む

土嚢を積む

 「数十年に1度の大雨災害に気象庁が最大級の警戒を呼びかける『大雨特別警報』は6~8日にかけて計11府県に出されたが、前線の活動は次第に弱まり警報は8日午後までに全て解除された(毎日新聞)。」さて、警報は解除されましたが西日本を中心とした豪雨被害は、9日にかけて広い範囲に拡大しました。被災された方がたにお見舞い申し上げ、一日も早い復興を祈念いたします。 溢れる水!押し寄せる水!

  臨時休校の危機 

 7月6日(金)、午前10時段階で警報は発令されたままだ。連日の臨時休校の危機は避けられなかった。「本日は臨時休校とさせていただきます。7月9日(月)の授業は、(B月1~6)の実施予定です・・・。」とメール配信をおこなった。

 2日続けての大雨警報による「臨時休校」は記憶にはない。”止まない雨はない 明けない夜はない”というが、今回の大雨は先がみえなかった。雨雲レーダーの雲もきれめがない。「大雨特別警報」が11府県にも出されたのだ、さもありなんか。雨水をたっぷり吸い込んだ運動場は、大丈夫だろうか。

 床下浸水の危機 雨水をたっぷり吸い込んだ運動場は排水が追いつかず、運動場は一面茶色の海と化していた(上写真左)。臨時休校が決まる頃、生徒玄関前も増水(写真)し下足室にも浸水の危険が迫る(写真右)。用務員さんが排水から溢れる水をなんとかしようとお二人で立ち向かっていた。寄せる波を撃退する。しかし多水に無勢。もう水が玄関に侵入してくるのは時間の問題だ。床下浸水は近い。一時撤収、応援をもとめ職員室に飛び込んだ。「校長先生!下足箱までもう水が迫っています!」

 「先生方!応援お願いします。」教職員の動きは機敏だ。生徒玄関に我も我もと向かった。生徒玄関前は湖と化していた。今までに見たことのない光景がひろがっている。濁流とまでいかないが、茶色い濁水がせまる。とりあえず、Tボウキで寄せる波を撃退していった。だがさばいてもさばいても水は向かってくる。忍び寄る水・溢れる水・押し寄せる水。人海戦術で排水するも腕が疲れてきた。このままではいかんどうする?土嚢を積もう。「物置から、土嚢をあるだけ持ってきて!」「ブルーシートを下に引けばいいんじゃない。」建設的なアイデアは即座に採用された。土嚢が次から次へと運び込まれ積み上げた(下写真3枚)。用務員さんを中心に職員で土嚢(どのう)を積みあげなんとか浸水を回避した。こうして、床下浸水の危機は去った。止まない雨はない 明けない夜はない。

何よりも身の安全が最優先