出稽古  合同練習  豊中総体

気合いの入った出稽古(写真1)

いざ勝負!出稽古(写真2)

総体を終えて(写真3)  

 剣道部も3年生最後の「夏物語」です。舞台は8月5日の豊中市立武道館"ひびき"です。市内各地から中学生剣士が集合しました。剣道部は、中学に入学してから剣道に興味を持ち稽古を始めた生徒がほとんどです。しかし当日「ひとりひとりが全力で頑張る!」という気持ちで戦いました。技より闘志 

 剣の道は険しい 「気力」が大事

 剣の道はいつの世も険しい。どれぐらい険しいのか。昨年の仙台で行われたインターハイの剣道男子個人4回戦は終わりなき険しさだった。岩切勇磨選手(熊本・九州学院)と林拓郎選手(宮崎・高千穂)の戦いである。剣道の試合は4分。延長に突入した場合は、「延長戦の試合時間は勝敗が決するまで継続する」というルールがある。この試合両選手が1本を奪えずにともに譲らない。約1時間20分後、審判が異例の引き分け再試合を宣言した(翌日、岩切選手が面を決めて勝負あり!)。剣道は、「体力」や「技術」だけではなく「気力」が大事なのである。

 夏休み、剣道部は7月26、27日に大阪大会に出場した。女子は2回戦を勝ちすすみ、3回戦では枚方の強豪校とあたった。ひとつひとつの試合内容は競ったのだが勝利には届かなかった。男子は、初戦高槻の私立中学だ。ふつうに強い。相手が強いと思うとメンタルで負けていたように思う。レベルの差を痛感した。8月5日には引退試合豊中総体があった。豊中総体Aの部女子個人戦で3年生が3位に入賞し試合と同じ日にあった昇級審査でも全員が無事に合格することができたのは、嬉しい。この日のために豊中市内の高校との合同練習や練習試合を行ってきた。暑さも厳しく、練習内容も厳しい稽古を乗り越えてきた。子どもたちはお互いに声を掛け合いながら厳しい稽古を乗り切ってきた日々を顧問は知っている。

 技より闘志  出稽古で力をつけて~

 剣道部は中学校から剣の道を志す初心者が中心のクラブだ。だが※一寸の虫にも五分の魂で、意地と根性で少しでも勝ちたい!と歴代最強を目指す。そこで、今年は強豪高校にお願いをし”出稽古”に行かせてもらうことにした。強い学校を肌で”体感”するのだ。特に1年生は右も左もわからない。だからこそ強豪高校の稽古をこれが”普通の練習状態”だと、知って欲しい。 ※一寸の虫にも五分の魂:どんなに小さいものにでも意地や根性を持っている。

 この夏に稽古をお願いしたのは、千里青雲高校、金光大阪高校、早稲田摂陵高校、大商学園高校の剣道部だ。いずれの学校も熱心な顧問の先生が素晴らしい指導を行っておられる。中学生にも良い勉強になるはずだ。訪れた高校の中には、本校の卒業生が主将を務めている学校もあるので、剣道を通してつながりの輪が広がっている。顧問としても嬉しい限りだ。さて、道場にはそれぞれの学校がモットーとする言葉が壁に書かれてあった。目にとまった言葉が「技より闘志」。九中の部員にはこの言葉を一番心に留めてほしい。3年生が引退した後も「技より闘志」の心を忘れずに部員は活動に取り組む。

 顧問「折れそうなところをもうひと頑張りして前に。「技より闘志」を心にとめて、剣道と人生を歩んでほしいと思います。」 

 剣の道 技より闘志 夏の日々