四つ葉のクローバー  吹奏楽部 行列  リハーサル

 四つ葉のクローバー(写真1)

行列の出来る吹奏楽部(写真2)

 リハーサル(写真3)  

吹奏楽 金賞 一音入魂  吹奏楽部  

 第55回大阪府吹奏楽コンクール(地区予選)が、8月3日に吹田メイシアターでおこなわれました。九中吹奏楽部は6年前からコンクールへの道を歩んでいます。将棋で、「歩」が敵陣に入れば「成金」となり強い駒になります。吹奏楽部は金賞を受賞し3年連続で大阪府大会に、駒を一歩すすめることができました。

  プロローグ・・・数日前から顧問の安井Tは、九中花壇の中を颯爽と雑草をかき分けていた。自然さを装い時折腰をかがめる姿は少し不自然なのだが、捜し物は何ですか?をされている。今年の課題曲は「クローバー(緑)グラウンド」と自由曲が「大いなる約束の大地~チンギス・ハーン」である。自由曲は、モンゴルの大草原の情景がひろがる曲だ。両方の曲とも「緑」の文字が関係しているのは偶然か、主催者に何か意図があるのだろうか。東京都知事選も「緑」が活躍したし。そこで、4つ葉のクローバーを探していたのだ。とある説によると見つかる確率は、1/1万~1/10万だと言われている。なかなか見つからないから四つ葉のクローバーを見つけるといいことがある!のだ。探すこと数日、ない。ない。ない。あった。ようやく見つけた「4つ葉のクローバー」をていねいに摘み取りパウチ(写真1)した。胸に忍ばせ本番を迎える。

 本番・・・決戦の地、吹田駅に降り立った九中吹奏楽部は総勢80名を超える。「1列に並んで」今時の中学生がすんなり並ぶのか。並びます(写真2)。メイシアターまで、行列のできる吹奏楽部が歩くと人数のすごさを改めて感じさせた。さて、演奏でもすごさを感じさせるぞ!と50人編成中学校Aの部に挑む。リハーサルを終え(写真3)出場順は23番目(二日目の2番目)、13時45分だった。演奏は、課題曲と自由曲を12分以内に、こなす。自由曲の「大いなる約束の大地~チンギス・ハーンは、大きく三つの場面に分けられる。モンゴルの地で勇壮な踊りを披露するシーンではかけ声も入る。大草原を馬が駆け巡り、やがて夜になり愛を語り合う夫婦。やがて夜が明け、日の出と共にモンゴルの大草原が広がる。大事なのは情景を思い浮かべ演奏をするハートのみである。ハートだ。「4つ葉のクローバー」もついている。

 顧問の安井Tの指揮棒があがった。・・・自由曲の「緑」はモンゴルの大草原を目の前に浮かばせる曲だ。九中吹奏楽部がハートでモンゴルの草原に観衆を導いた。終了後の記念写真では開放感!興奮、達成感にも似たキラキラポーズ!ベルを頭に乗っけ帽子にしてデジタルカメラにおさまった(写真左上)。

 エピローグ・・・審査発表は、19時30分から。・・・アナウンスが流れる。府大会代表の「金」が発表される。「23番!・・・」キィャー キャー 声にならない歓声が中学校名をかき消す。閑静が欲しいぞ!聞こえないぞ!やったーおめでとうだ。その瞬間、部長の目元から伝う喜びの涙は、賞状で隠されていた。

 安井教諭「今年も目標である大阪府大会の切符を手に入れることができホッとしました。次のステップは府大会で悔いの無い演奏を目指します!残りの夏休みは9月11日にある大阪府マーチングコンテストに向けて練習をしていきたいと思います。」

吹奏楽という種をまいて ハートを育てる。 顧問