厳しい稽古  気合い十分  女子表彰

気合いの入った稽古(写真1)

いざ勝負!(写真2)

女子表彰式(写真3)  

剣 道(男女) 豊中総体   

 剣道部も3年生最後の「夏物語」です。舞台は8月6日の豊中市立武道館"ひびき"です。市内各地から中学生剣士が集合しました。剣道部は、中学に入学してから剣道に興味を持ち稽古を始めた生徒がほとんどです。しかし当日「ひとりひとりが全力で頑張る!」という気持ちで戦い、最後まであきらめない気持ちが「男女ダブル受賞」につながりました。剣道部 

 ひとりひとりが全力 

 剣の道はいつの世も険しい。どれぐらい険しいのか。今年の仙台で行われたインターハイの剣道男子個人4回戦は終わりなき険しさだった。岩切勇磨選手(熊本・九州学院)と林拓郎選手(宮崎・高千穂)の戦いである。剣道の試合は4分。延長に突入した場合は、「延長戦の試合時間は勝敗が決するまで継続する」というサドンデスルールがある。この試合両選手が1本を奪えずに4分が経過する。ともに譲らない。約1時間20分後、審判が異例の引き分け再試合を宣言した(翌日、岩切選手が面を決めて勝負あり!)。剣道は、「体力」や「技術」だけではなく「気力」が大事なのである。

 剣道部では、歯を食いしばり自分の道を切り開くべく「自分で考える」「本気でやる」を合言葉に、夏休みも稽古に取り組んできた。豊中総体Aの部が九中では3年生の引退の試合となっている。この日のために豊中市内の高校との合同練習や練習試合を行ってきた。暑さも厳しく、練習内容も厳しい稽古を乗り越えてきた(写真1)。

 思い起こせば3年間、泣きたくなるような場面や思い出もたくさんあった。そんな中でも、子どもたちはお互いに声を掛け合う。支えあいながら厳しい稽古を乗り切ってきた日々を顧問は知っている。支えてくれる仲間の大切さや自分自身の内面を見つめなおすことの大切さを学びながら・・・。そして今日最後の試合で結果をだした。ダブル受賞という形で(右写真)。あらためて仲間と一緒に「ひとりひとりが全力で頑張る」事のしんどさや達成感を実感したのだ。 

 ダブル受賞! 最後の稽古

  最後の試合、男女ともに気合十分、男子は一試合目(神剣・中堅・忠犬)の面が決め手となり、トーナメントの上位にコマを進める(写真2)。男子の活躍に負けじと、女子も主力の3年生の3人が先鋒、中堅、大将の重要な位置で堂々とした試合運びで勝ち上がった。男女ともに全力を出し尽くした結果、男女両方が団体戦3位入賞を果たし、初めて、男女ダブル受賞を獲得した(写真3)。

 試合の翌日には、最後の追い出し稽古があり、3年生は最後の最後まで気力体力共に限界まで追い込んだ。そして稽古の後、後輩から色紙が渡され、3年生一人ひとりが、涙を流しながら後輩に剣道部で学んだことを語り引退していった。 

 顧問「折れそうなところをもうひと頑張りして前に。自分に嘘のない「正々堂々」とした剣道と人生を歩んでほしいと思います。」 

 剣の道 正々堂々 夏の日々