作品製作中  表彰状 全校朝礼 表彰 

選手権出場作品 製作中(写真1) 

選手権 表彰状(写真2) 

選手権 全校朝礼表彰(写真3) 

 家庭科部  甲子園といえば高校野球が有名ですが、家庭科部の甲子園といえば今年で6回目の開催となった「味の素ジュニア料理選手権」大会です。今回は「大切な人を思いながら、心をこめて作る料理」をテーマに、家族や友達、お世話になった先生など、大切な人への感謝や応援の気持ちがこもった作品を募集しました。1回目の選手権から回を重ねるごとに応募数が増え、今年はなんと全国から4053作品もの応募があったそうです。作品「でんでんまきまきカタツムリ」 

 ジュニア料理選手権へ

 最近料理で話題になった映画といえば、「ラストレシピ ~麒麟の舌の記憶~」だろう。ある “麒麟の舌”と呼ばれる究極の味覚を持つ料理人が、戦時下の混乱の中で消失した伝説の“料理全席”を追い求めるうちに、約70年前のある謎に迫る姿を描写する。異なる時代に生きた二人の天才料理人の宿命に息をのむ(映画解説より)。この本図書館にあり。世間にも知られている。

 さて世間には知られていないが家庭科部がオリジナルレシピに挑んだ。家庭科部はただ料理や被服をしているわけではない。美味しいものを追求する宿命があるのだ。部員のモチベ-ションをあげるため顧問は考えた。大会に出場しよう。「味の素ジュニア料理選手権」の案内を家庭科部員にさりげなく渡す。2年生4名がグループ部門に出場を決意した。完全オリジナルのレシピでないと応募できないため、夏休み前から何度も何度も話し合った。テーマである「大切な人」を誰にするのか。4人で話し合った結果、顧問の先生を思い心を込めて作ることにした。「あら嬉しい(顧問談)」。

 料理名 でんでんまきまきカタツムリ 

 夏らしくかわいいイメージで料理を作りたい。当時校内にはアジサイがまっさかりであった。アジサイにはカタツムリが似合う。カタツムリをモチーフにしよう。また顧問の名前が”真貴”であるのを部員は知っている。カタツムリのらせんの‘まき’と、顧問の名前が一致する。ここ大きなポイントっ。次に色鮮やかにしたかったので、大葉やトマトソース、チーズや薄焼き卵などを夏の食材ズッキーニで巻いていく(写真1)。試作を何度も行った。試行錯誤を重ねた結果、土台はマッシュポテトが柔らかく似合うやん。添え物は?やっぱりアジサイだろう、とアジサイ色のゼリーを添えた(写真左上)。 

 「顧問の先生はいつも私たちを笑顔にしてくれます。そんな顧問の先生を、今度は私たちが笑顔にしたい。」そんなエピソードを添え”九中のゆかいな仲間達”の名で応募した。結果はどうだったかな・・・と忘れかけた頃、12月、顧問のもとにダンボールが届いた。開けると「味の素賞」が入っていた。賞状(写真2)と味の素食品詰め合わせが贈られた。4000以上の応募作品のなかから見事上位60に入ったことになる。家庭科部としては全校朝礼で表彰され(写真3)初めての快挙となった。

 顧問「こんなステキな作品を私のために作ってくれ、こんなうれしいことはありません。料理は誰かを思い、誰かのために作るととても美味しくなります。これからもステキな料理を作って欲しいです。」 

家庭科部 料理選手権は カタツムリ