剣道1  剣道2  剣道3

出稽古 どーーーーう(写真1)

出稽古 まだまだ(写真2)

出稽古 丁寧な指導(写真3)  

剣道4 克己!!剣道  

 九中剣道部は、今、出稽古にでています。出稽古とは、相撲でよその部屋に出向いてけいこをすることなのですが、うちの剣道部は、お向かいの高校、千里青雲高校へでかけているのです。 先週の土曜日には、2回目の合同稽古を行いました。

 剣の道 剣道は、日本の剣術を競技化した武道である。明治時代以降、大日本武徳会が試合規則を定め競技として成立した。現代の剣道は事実上スポーツにも分類されるが、全日本剣道連盟は、剣道は剣道具を着用し竹刀を用いて一対一で打突しあう運動競技種目で、稽古を続けることによって心身を鍛錬し人間形成を目指す「武道」であると言っている。(ウイクペディアより)

 そう、剣道は、武道なのである。勝った、負けたに一喜一憂するのではなく、己に克つことが大切なのだ。現在九中の剣道部員は、3年生が引退し、10人が在籍している。小学校から道場で稽古を重ねてきた他の中学校の生徒との戦いに苦しみながらも、日々練習を重ねていた。他の運動クラブだと日頃の練習の成果を練習試合や、試合で発揮できるのだが、剣道部は、近隣に十三中しかない。九中体育館での練習も限られている。いい練習環境はないだろうか?あった。目の前千里青雲高校さんがあるではないか。交渉した結果、一緒に練習をしてくださることになった。聞けば顧問の先生は6段と4段の先生、合わせて10段。加えて、6段の先生は錬士の称号まで持っておられる。かなりなレベルのクラブとお見受けした。相手にとって、不足はない。(こちらが不足である)

 千里青雲高校へ 千里青雲高校は、活気があり礼儀正しいクラブだった。さすが、高校生である。日ごろの鍛錬の成果があらわれた基本に沿った正しい剣道を実践していることは、遠く九中にも聞こえていたが。(目の前に学校はある)九中剣道部顧問は、そんな千里青雲高校の良いところを中学生にも見習ってほしいと考えていた。千里青雲高校に部員が着くと、高校生はもう準備が完了している状態だった。克己の旗がまぶしい。練習が始まった。高校生の活気のある声が道場に響き渡る(写真1)。剣道の打突は「気・剣・体」が一致して初めて有効打突として認めらる。「気」は声。「剣」は、竹刀が真剣だったとすると、刃筋が正しくしっかりと切れているか。「体」は手先だけでただ当てるだけではなく、腰が入った力のある打ちかどうか。この3点が大事なのだ。まずは「声」。これは初心者でも気持ちがあればできる。とにかく、声が出ることが重要なのだ。

 高校生は、親切だった。特に今回は「胴打ち」を上手く出来なかったので、ひとりにひとりが中学生に付ききりで、アツく教えてくれた。青雲高校の顧問のお二人の先生も中学生と高校生を分け隔てなく丁寧に指導してくださった(写真2,3)。中学生にとっても新鮮な経験である。休憩時間になっても習ったことを「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤を繰り返す。自分たちで反復練習したり、友だちとフォームを確認しあって。素直が一番。習ったことを取り入れようとする心がけが上達の近道なのです。

 稽古が終わった後も、「お互いに礼」(写真左上)。大きな掛け声に合わせて礼をし、高校生は年長者らしく、中学生の見本となるべく、しっかりと礼儀正しく稽古を締めくくってくれた。次回の稽古の機会が待ち遠しい。

お互いに礼!両校剣道部