囲碁2  囲碁1  囲碁3

指導マニュアル(写真1)

次の一手(写真2)

戦局はいかに(写真3)  

囲碁4 囲碁将棋同好会  

  夏休み中のC棟1階どんつきはもちろん人影がありません。扉が閉まった金工室。だれもいないはずの金工室からパシッ!と音が聞こえてきます。囲碁将棋同好会が、地道に練習に取り組んでいるのでした。

 外部の先生にも来ていただき3年生2名2年生2名の計4名が、囲碁指導マニュアル(写真1)を教科書に囲碁の対局をしているのです(左写真)。学期中は月・木の週2回なのですが、夏休み中は火・木の週2回活動しています。

 囲碁なんて・まったく関係ない世界だわと思う九中生が大半だろう。だが、囲碁は身近なところに存在する。普段の生活のなかで囲碁から来ている言葉を自然に使っているのだ。すごい奴を見て 「あいつには一目置くよな」。当人にはわからなくても周りの者にわかることを 「傍目八目(おかめはちもく)」という。野球用語でもこの「局面」は大切だから「次の一手」は送りバントが「定石」だろうとか、中盤に得点を入れることを 「中押し」、終盤に点が欲しい時に 「駄目押し」が欲しいですね、と野球解説者がふつうに使うのだ。囲碁用語は日常生活にあり。中学生は、囲碁用語をあんまり使わないから、ふつうに使えば「一目」置かれる。

 囲碁では「相手に絶対に取られる事の無い石」と「取られても新しく取られない石を置ける石」を活(い)きた石と言う。それ以外の相手に取られる石を死んだ石と表現するので合わせて「死活」と呼ぶ。九中囲碁将棋部にとって1年生部員は現在ゼロである。1年生が入部し親友部員になってくれないと部の死活問題につながる。この言い回しも、実は囲碁の死活問題に由来するのだ。 

  囲碁とは・・・将棋はやったことあるが、囲碁については経験したことがないもの。が平均的な九中生ではないだろうか。囲碁とは簡単にいうと、陣地取りゲームだ。黒石と白石を使って、次の一手(写真2)を置きながら陣地を増やし確保していく。その際に自分の石が繋(つな)がるように、相手の石を繋(つな)げないように構想をたて、石を打っていく。その石が活きているのか、死んでいるのか判断することが大切(死活問題)だと先ほどのべた。強い意志を持ち自分の石で囲んだ領域の広さを争う。将棋と違い、盤面のどこにでも打てる。そこに小宇宙がひろがるぐらい壮大なイメージを盤に描き、相手の心も読む。頭の体操にもなる。囲碁は奥が深いのだ。対局後バラバラに散らばっている石を並べ替え整地をし、陣地の大きさを数え勝敗を決する(写真3)。棋力に差がある場合でも置石(線路には絶対してはいけない)をすることで、ハンディがあっても対戦できる。実力や性別、年齢に関係なく指すことができるので、一度覚えれば碁は生涯の友になりうるので、ぜひとも将棋同好会へ見学・入部してください。

 外部指導者「囲碁は上品で教育上もよろしく、お金がかからない。経営者の趣味にも多い。脳のシナプスに刺激を与えるので頭も良くなります。」 

囲碁将棋同好会 部員大募集中 顧問&部員