バスケット1  バスケット2  バスケット3

パスを通す(写真1)

ドリブルで切り込む(写真2)

シュートを放つ(写真3)  

バスケット4 男子籠球部  

 男子バスケット部です。3年生(46期生)にとっては最後の公式戦が8月3日千里体育館でありました。ミニバスケットボールが盛んな豊中市では、1年生から経験者がいて強い中学校がたくさんあります。それに対し九中男子バスケ部は中学校からバスケットボールを始める生徒がほとんどで、強豪校相手に1年の時は勝負になりませんでした。

 思い起こせば・・46期生が、まだ1年生の時、2月に1年生大会があった。4月から入部し、初めて本格的に触れたバスケットボール。ドリブルもままならない。パスはおもうように通らない。ゴールリングは果てしなく遠かった。基礎練習を繰り返し先輩に学び技術を磨いた。

 1年生大会は、その実力を試す場だ。自信を持ってのぞんだが予選リーグ4試合中、勝てた試合は一つだけだった。豊中二中には71-8!圧倒的な大差で負けた。バスケットでは、大差がついたゲームをダブルスコアとかで表現する(チームが負けたチームの二倍以上の点をとった場合)。めっちゃ相手が強かったらトリプルスコアでやられたよ、ははは。これは三倍以上の点差が開いたときに使うセリフである。友達に試合どうだった?と聞かれたらトリプルスコアでやられたよ、というほうがそれっぽいし。言いやすい。バスケットボールは、わずかな技術差が累積累乗的に得点に反映する傾向があり実力差以上に点差が開くスポーツなのだ。ながくなったが、二中との実力差はそんなにはないよと言いたかったのである。これを負け惜しみという。

 最後の試合は豊中二中 二中は強かった。二中のバスケレベルはるかかなた先を走っている。背中はまったく見えない。あれから2年、46期生の引退試合が総体Aだった。袖振り合うも多生の縁、最後の試合となったのがまさに豊中二中だった(写真左上)。相手にとって不足はない。自分たちが頑張ってきたことをしっかりと証明できる相手だ。といっても2年前トリプルスコアで負けたチーム、せめて気持ちでは負けてほしくないと顧問は願う。

 試合が始まった。開始直後、先制点は九中だった。幸先いいぞ。体格では九中に分がある。ゴール前でのリバウンドやインサイドではいかんなく当たりの強さを発揮する。5分が経過した。14-13。あの二中と五分に渡り合っている。いけるかも。しかし、ここから流れが二中へと傾く。第1ピリオドが終わる頃には、14-25とひっくり返された。でも最後まであきらめるわけにはいかない。走る。パスをとおし(写真1)、ゴール前に切り込む(写真2)。シュートを放つ(写真3)。選手たちはあきらめない。最後まで走りきった。終わってみれば52-87。ダブルスコアでもなければトリプルスコアでもない。1年生大会に比べれば、二中との差は確かに縮まっていた。

 試合終了後、負けたチームは次の試合のオフィシャルをしなくてはならない。試合で疲れたであろう3年生ではなく、2年生にしてもらおうと顧問が指示をだしたところ、キャプテンから思いがけない言葉がでる。「最後のオフィシャルやりたいです」46期生は他の中学校の先生からも「オフィシャル上手」と誉められたことがあった。 

 顧問「試合には負けてしまったけれど、46期生が見せてくれた『頑張ればやれる』という自信は、1・2年生に向けても良い見本となったと思います。自分たちができることを最後までやりとおしてくれたことは本当に嬉しかったし、気持ちの良いものでした。」

 1・2年生。しんどい練習が続くと思うけどしっかり声出して、頑張れ!3年生