昇段試験1  昇段試験3  昇段試験2

左上段の構え(写真1)

 形 小手に対する返し技(写真2)

学科に向けての勉強(写真3)

 剣道4~ 剣道部員 6人初段実技合格

  平成18年に改正された教育基本法では、教育の目標として「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと」が新たに規定されました。そのことをうけ、中学校学習指導要領が、平成20年3月に改訂された時、第1、第2学年の保健体育で武道(柔道OR剣道ORすもう等)が必修になることが明記されました。

 もちろん、九中でも武道を実施しています。育の授業において剣道または柔道を実施していますが、剣道部が日々鍛錬していることを忘れてはいけません(写真左)。

 昇段への道 どれぐらい鍛錬したか?時間をかけたか?その目安となるのが剣道の場合、昇段試験である。歴史をひもとくと、江戸時代は剣術各流派において師から弟子へ免許等の伝位が与えられていた。だが明治維新後、各流派の伝位の実力は本当なの?強いの?そこで、警視庁が級位制を採用し、変遷を経て全日本剣道連盟が制度を継承しているのだ。(参考 ウィキペディア)で、九中剣道部である。

 6月19日(日)剣道部員6人が、高槻市立総合体育館に出かけた。初段から3段までの地区審査会があったのだ。中学校から剣道を始めた2年生4人と小学校から剣道をしている1・2年生各1人、合計6名が初段を受験した。経験2年で初段受験の4人は九中剣道部史上最速の受験だ。ちなみに卒業生も2段を受験し、実技を合格した。よくやった。

 剣道部初段の道 審査の内容は、1、防具をつけての実技(切り返し、互角稽古:試合のようなもの)2、日本剣道形の審査 3、筆記試験(今回の課題は、剣道稽古の心構え、構えの種類)。「1」の実技審査のハードルが高い。「1」で不合格なら「2,3」には進めない。いくら筆記試験の実力が100点でも、だ。実技の切り返しは、面打ちから、左右面打ちを連続して9本打つ。剣道の最も基本の稽古である。丸い竹刀ばかりを振っていると、本来の刀法が失われるので、江戸時代の各種流派の剣術をまとめたのが、10本の日本剣道形である。初段ではそのうち3本までが課題となっている。九中剣道部は、この審査に備えて外部の道場での出稽古、クラブの延長などで鍛錬を繰り返した(写真123)。

 段審査の会場の空気は、級審査とは違う。中学生から、高校、大学、社会人、中には60代を越える方もいっらっしゃる。全員が真剣な剣士の表情に、驚く。さて結果であるが、実技審査と形審査は見事全員合格した。筆記の結果は後日郵送されるので、まだ安易には喜べないが。

 顧問「剣道の段審査に合格した時が、『その段にふさわしい稽古をしてもよいということ』だとよく言われます。生徒にも初段になったのではなくて、一年後に受験資格を得る二段に向けて、初段としての稽古に励む。驕ることなく、むしろ、今回の審査で不十分だったところに向き合って更に精進してほしいと思います。」

挑戦し、学び続ける 剣道部顧問