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収穫 畑に向かう。(写真1)

ネットメロンのつるを切る(写真2)

  熟れ頃か 食べ頃か?(写真3)  

園芸部4 メロン園芸部 ネット(網目)メロン

 園芸部の看板の横を抜けるとそこは、園芸部の畑。7月中旬、台風がくるまえに夏野菜をたっぷり収穫しました。→夏野菜7月10日 台風がきても リアルな園芸部

 しかし、まだ密かに収穫していない野菜が、いや果物の王様があったのです。メロンちゃんです。夏休みに入り、園芸部員がていねいに育てたのが、すくすく成長していました。

 7月某日 前略 メロンちゃん あなたを育てるため、苗をこっそりと植えました。ふだんはホームセンターで苗を買うのですが、特別に伊丹の専門店で2株を購入。一株300円、トウモロコシは一株50円なのに、あなたは高かったのよ。でも、他の野菜達と区別なく育てたわ、もちろんよ。5月中旬に植え、苗が小さいころは、ウリハムシに葉を食べられ、悩んだわ。防虫ネットで畝を覆ったところ、みるみるうちに、あなたは育ちはじめた。もう毎日水をやるのが楽しくて。そうしてたら、黄色の花が咲きはじめた。花は咲くけど、受粉しないと実は結ばない。飛びかう虫さん達、受粉して!お願い!で、花に受粉できるよう、防虫ネットをはずしてあげたの。メロンの花は、蜜が甘いせいか、虫さんたちが、たくさん受粉してくれたみたい。で、6月下旬には、小さな実がついていた。もう、あなたを発見したときの幸せな気分たらありゃしない。虫さん、受粉してくれていたのね。ありがとう。感謝だわ!

 植えた場所の日当たりも良かったのか、あなた達は、七つ子だった。最初は、産毛が生えていた。で、つるつるの緑色の小さなラグビーボールに育っていく。だんだん丸くなり、編み目が・・・。まるで、メロン。かわいくて、食べちゃいたいくらい。でも、まだだめよ。これまで、キュウリ・トマト・トウモロコシと夏野菜を収穫してきたけど、彼らは一番おいしい時期が外見でわかるので、うまく収穫できた。でも、小玉スイカのときには失敗しちゃった。小玉スイカとしての大きさは十分、たたいたときの音もいい感じ、ところが切ってみると未熟だった。油断してた。まったく甘くなかった、考えが甘かったの。メロンちゃん、あなたたちを収穫するときは、細心の注意を払うわね。それまで待ってて。 草々

 8月7日メロンちゃん 収穫 小玉スイカと同じ失敗はしたくなかった。メロンの食べ頃とは、外見から判断する基準がある。そのすべての基準をクリアするまで、待った。その基準とは、①へた周辺が黄色っぽくなってくる。②へた周辺に、放射状にひびが入る。③果実の尻にヒビが入る。④果実の表面の色が濃緑色から淡緑色に変わる。⑤甘い香りがしてくる。

 7月下旬ごろ、①~④までクリアしたメロンが7つも、ごろごろだった。だが、⑤の基準だけが満たされない。鼻を近づけても匂わない。ひとつだけ、収穫して常温で追熟させてみることにした。ところが、待てども海路の日よりはなかった。焦らずに待てどくらせど甘い香りが漂ってこないではないか。かすかには、香るけれど。

 よし、顧問は決断した。もう、中を確かめるほかない。8月7日9時、部員とともに畑に入った(写真1)。収穫の時だ。はさみで、メロンのつるを切る(写真2)。熟れ頃か?食べ頃なのか(写真3)、外見だけではわからない?収穫したメロンをナイフで切ってみた。ドキドキしながら。包丁を入れた瞬間、直感でわかった。あなたは誕生を待ちのぞんでいたのだということを。もう、見るからにやわらかく熟していた(写真左上)。食べた。ほっぺが落ちそうに甘ーーーーーーーーーーい。手塩にかけて育てたかいがあった。次は、何を育てようか、園芸部は冬野菜を見据えている。

 メロンは 一日にしてならず。by 顧問