研究授業板書 書く力の育成 書く
国語:秘密を解説しよう(写真1)

解説文ポイント:4つの秘密(写真2) 

書く:iPadで確認(写真3) 

 紅葉が主体的な季節となりました。さて、主体的と言えば、13日放課後におこなった西丘の研究授業&研修です。5年生一クラスを残して「国語」の授業を児童たちが主体的に展開、授業後は豊中市教育アドバイザーの小川先生をお招きしての全体研修を実施しました。

研究授業5年国語 研究授業 研究授業とは、他の先生の前で自分の授業を発表する場である。その日に向けて計画をたて、※下学上達(かがくじょうたつ)し授業力の向上を図るのが目的だ。また、授業を参観する先生方にとっては自分の授業の参考にし、またアドバイスを授業者におくる場でもある。さて、今回は、授業研究部が主体となり企画した国語の研究授業第3弾で、単に研究授業にとどめず研修へと昇華させたのであった。※下学上達 手近なところから学び始めて、次第に進歩してゆくこと。

 単元名 注文の多い料理店(東京書籍『新しい国語5年』) 本教材は、現実の世界と不思議な世界を行き来するファンタジーの構造を持つ宮沢賢治の物語であった。今年度の授業研究部のテーマは、『「書く力」の育成を中心に据えた授業づくり』である。そこで今回の単元の目標は、物語を解説する文章を「書く」ということにした(写真1)。多くの先生が見守る中、授業が始まった。5年生は緊張するもひるまない。「人気のひみつ」を解説する文章を児童たちは一気に書き始めた。文章を書く際のポイントは約600字、双括型、常体をおさえる(写真2)。集中力は緩まない。作文用紙お代わり!1000字を超える解説文が続出する。時にiPadで漢字を調べたり、今までの板書確認をおこなったりした(写真3)。最初は、だって作文「書けないもん」という児童が多くいた。今、もう「書けるもん」に変わっている。なぜだ?研究授業までに「書く活動」を授業の中で充実させていたから、と全体研修のなかで知る。様々な教科で書いていた。作文帳、日々の課題・・・。「私が総理大臣になったら」等など書きたいと思えるテーマを設定し書いていた。書き重ねることで書く喜びを学ぶ。全体研修では、授業者による授業の感想、5年生の取り組み発表、グループ毎の意見交流をおこなった。6年間を見通した「書く」力の育成が必要だ。子ども達が「書く力」を伸ばしていく成長過程を、学校全体へと敷衍できたことにも全体研修の意味がある。

 冬空に 賢治の世界 書いて知る