学力向上タイトル 「音楽と教育実習生

千里 九「教育実習も後半に入りました。実習生の夏の思い出といったら、もちろん授業です。」

 めあて

調べ学習 

 相談タイム

今日の授業 めあて(写真1)

協働 調べ学習 (写真2)

協働 考える学習(写真3)

 6月も半ばといえば教育実習生の研究授業です。昨日2限目の音楽室では、音楽の先生や大学の先生が見守る中「翼をください」をリコーダーで演奏し、「夏の思い出」の強弱を意識して歌うとどうなるの?なぜ?を考察しました。円合唱

 夏の思い出(OB) 夏の思い出といえば、思い出すのは6月4日(日)同窓会総会だ。→あの夏の日の授業を思い出す。そう、同窓会総会の折、元校長先生がいつもどおり練習なんかしてないわよと涼し気にピアノを弾き、元気な声が音楽室に響き渡った授業である。九中で誰もが歌った「夏の思い出」を歌った。全員で、夏がくれーば思い出す はるかな尾瀬~♪ 

 夏の思い出は世代を越えた。九中に来れば思いだす九中の思い出。「みなさん!準備はいいですね」ピアノが奏でられた。すばらしき九中、音楽室はいつでも”思い出の場所”だった。九中OBは誰も、音楽記号なんて気にしない。PPも意識なんかしない。ただ思い出を頭に浮かべ歌った。

 夏の思い出(現役) 夏の思い出といえば、思い出すのは6月13日(火)教育実習生の2年生研究授業だ。単元名は、”強弱を意識して「夏の思い出」を歌おう”(写真1)である。江間章子作詞、中田喜直作曲の「夏の思い出」は、新潟県、福島県、群馬県にまたがる尾瀬ヶ原の様子をうたった歌曲で、中学校学習指導要領解説には共通教材として記されている。

 現役の中学生は、歌詞の内容や曲想を感じとり表現を工夫して歌ってほしい。この歌は、16小節という短い曲の中で、旋律や歌詞に沿って強弱記号が効果的に使用されており、特に「咲いている♪」の部分がpp(ピアニッシモ)で表現されているのが特徴的だ!ここの雰囲気や曲想を読み取る。音楽記号を気にしてPP(ピアニッシモ)も意識する。4人での班活動、協働学習も取り入れた。実習生がワークシートを配る。ワークシートでは「夏の思い出」に出てくる記号を10個書き出し、読み方や意味も確認した(写真2)。その記号をもとに強弱を意識して歌うよう声かけを行った。歌声が レベルアップする。実習生はまた「作曲者の中田喜直さんは”咲いている”をなぜpp(ピアニッシモ)で歌ってほしいと思ったのでしょう」と問いかけた。 

 相談している声に耳を澄ますと、「寂しい雰囲気だから」「きれいな花が優しく咲いているイメージ」等の話をしていた(写真3)。いい答えばかり。実習生「水芭蕉の花があたり一面に咲いているのではなく一輪の花に話しかけている感じだとどう?」イメージは整った。最後に円合唱やるよ(写真左上)。”~咲いている♪”作者の想いに心を馳せて。”とても弱く”。

 大学の先生「グループ活動が音楽的思考につながっていて、生徒たちが思いを持って歌える”場”が出来ていたと思います。グループも4人で構成されていたために、それぞれの生徒が自分の思いや考えを伝えあうことが出来ていました。」

表現を工夫して歌ってほしい。