3人寄れば文殊の知恵×2  6枚の地図  正解の地図

額を寄せ合い地図をつくる(写真1)

額を寄せ合い地図が完成した(写真2)

答え合わせはこのマップ!(写真3)

  道徳の授業・・・ 先週金曜6限目、B棟1F,2F1年の各教室からは笑い声がこぼれ歓声が溢れていました。道徳の時間です。友人関係を広げ、仲間と絆を深める人間関係作りの一環とする目的で、1年生は、「バラバラになった地図を復元せよ」というミッションに挑んだのでした。新クラスも2週間がたち、新しい友達はできたかな。友人関係はどうかな。クラスの雰囲気はどうかなをレクレーション的な教材を使って、肩の力を抜き力を合わせて考えてみました(下写真)1年道徳

  GW 地図を復元しよう!

 GWというからにはゴールデンウィークの計画でも話し合うのかと思ったら、違った。GWとはグループワークのことだった。パズルマップをおこなうのだ。机を合わせた。GW(グループワーク)班長以外の各班員はジャンケンで順番を決めた。勝った①~⑥の順番に教卓へ向かう。ここで担任の先生からこそっと地図を見せてもらうのだが、その地図は1/6しか描かれていない。15秒で地図の情報を頭に入れる。道路があって池があって。覚える時間は15秒だ。木があって・・・気があう友達と交代する。こうして6人全員が地図の情報を頭に入れ協力してバラバラになった地図を復元させるのだ。誰かが覚えている間は、他の人は集中力を高めて記憶を保持し待っておく。

 担任の先生の合図と同時に各地図の場所を班で話し合う。記憶の復元だ。班長が中心となり記入用紙に地図を描いていった。GWは一週間ではなく20分間である。

 地図を復元すれば、仲間はオレたちのもの!

 今から力を合わせた記憶の復元が始まる。担任「今から20分間で6枚の地図をつなげて1枚にします。」20分間のルールが発表された。メモを用いちゃだめ。先生に質問しちゃだめ・・・。己の記憶をたよりに班で地図を復元していく。「私が見た地図には線路が東西に走ってた」「池があった」「道路の下に木が3本あった」「ここにバス停があった」額を寄せ合って情報を伝え合う。もー早くしゃべらして。ウズウズがたまらない。忘れる前にしゃべりたい。時にはやく話したいジレンマを我慢する。はやる気持ちを抑えるのも学びである。でも自分の番まで待ちきれない。

 わからん忘れた。心配するな。三人寄れば文殊の知恵だ。一人じゃわからなくても三人集まって相談すれば何か良い知恵が浮かぶものだ。坂口安吾先生も「探偵小説とは」のなかでこうおっしゃっている。「推理小説ぐらい合作に適したものはないのである。なぜなら、根がパズルであるから、三人よれば文殊の智恵という奴で、一人だと視覚が限定されるのを、合作では、それが防げる。」今はここに6人もいる。6人寄れば・・・文殊の知恵×2だ(写真1)!足りない情報は周りで補う。重なる情報がスパークする。ここ。ここ。生徒の感性がぶつかり地図の道路がつながる。木が生え線路が走る。話し合うなかで徐々に地図が完成していった(写真2)。正解の地図と照らし合わせクラスがどよめいた(写真3)。

 担任「このパズルマップを行った目的は、『パズルを完成させる』ではなく、班での話し合いやコミュニケーションをとることをメインとしています。クラスの中でいなくていい人は一人もいません。班やクラス全員で協力することは、これからもたくさんあります。今回班で協力して課題に取り組むという目標は達成できたと思います。クラス全員がお互いに認め合い助け合える、そんな学級を作っていきます。」

パズル解き 机合わせて つながる時