学力向上タイトル 「人口膾炙とボレルミドルスクールと聖徳太子

千里 九「アメリカは遠い。サンマティオとは、時差が17時間もあるというのは、人口(じんこう)に膾炙(かいしゃ)している事実である。なら、時差を考えるうえで最適な人物に登場願おう。聖徳太子さんである。」

 サンマティオ1

サンマティオ2

 サンマティオ2

つながるか(写真1)

つながった(写真2)

日米共同テレビ会議 (写真3)

  サンマティオ4~ 国際会議 ~  

 豊中市とサンマテオ市は姉妹都市です。そして、サンマテオ市のBorel Middle Schoolと九中は昨年の夏、姉妹校の契りを結びました。(詳細はこちらをクリック)で、生徒同士の作品を交換し、交流を暖めてきました。もっと交流を深めることは出来ないかと、豊中市教育委員会に労をとっていただき、校長室からBorel Middle Schoolとの国際ネット会議が実現しました。(左写真)問題は、時差でした。 

 暮らしの中に時差 聖徳太子といえば、593年、推古天皇の摂政となられた方で、当時の中国(隋)に小野妹子という使者を送った。妹子は男である。607年に、隋の王様煬帝にお手紙を出すのだが、手紙の始めの文はこうであった。「日出(い)ずるところの天子、書を日没(ぼっ)するところの天子にいたす」(太陽ののぼる東の日本の王が、太陽がしずむ西の隋の国の皇帝に手紙を送るぞ)という意味である。日がのぼる…栄える!日がしずむ…おとろえる!だから、煬帝は、もちろん怒ったことは・・・関係ない。何が言いたいのかというと、お日様は、日本から昇り、中国に向かって沈むという事実である。世界の中で、日本は、日の出がはやい国なのだ。だから、世界は、誰かの仕事で出来ているが、世界の1日は、日本から始まるといっても過言ではない。(オーストラリア等には負けるけど。)地球は辞書、いや自転している。1日で1回転している。経度15°で1時間ずつ時刻がずれるので、 国によって時刻が違う。これが暮らしの中に時差である。前置きが、かなり長くなったが、今、九中が11月12日午後6時だとして、アメリカサンマティオ(西海岸)に、電話をしたとする。「Hello?」と言うとなんと返答されるだろうか?「Do you know what time it is here ? I'm sleepy.(ここは、今、何時だと思ってるんだ?眠い。 )」かな。時差が17時間なので深夜1時。これでは、九中は、なんて失礼な中学校なんだと思われかねない。

 日本時間11月6日(木)午前8時30分。九中は、なんて失礼な中学校なんだと思われかねないような時間は、日本の朝だ。サンマテオでは5日(水)午後3時30分。九中で、朝のHRを迎える頃、Borel Middle Schoolでは、前日の授業を終えたところである。九中時間午前8時15分、パソコン(LIVE通信できるソフトを導入済み)を、テレビにつなげる。つながるか?(写真1)おお、つながった(写真2)。午前8時30分テレビ画面の向こうから「Hi! Takahashi せんせい」とBorel Middle Schoolの校長先生が手を振ってくれる。向こうもお約束どおり同じことをしてくれていたのだ。いっこく堂の宇宙中継「こちら ヒューストン・・・」のように音声が少し遅れる、アメリカとの遠さを感じさせるが、感度良好!両校ともよく聞こえるし、テレビ映りもいい。生徒さんが、画面のむこうから、あらわれた。6年生、7年生(中1にあたります)の生徒だ。九中生と同じようにprettyだ。九中や日本の学校についての質問が次々ととぶ(写真3)。How many PE classes do you have? What is the name of the traditional musical instrument? Do all the students play the koto at school?などなど。通訳の方を介して答える。両校の校長先生のトップ会談で、定期的にコミュニケーション(定例会議?)をおこなおう!ということになった。次回のtopic は何にしよう「外国語の先生同士では、どう?」「OK」今、校長室はアメリカとつながり、どこでもドア校長室になった。明日、13日九中英語の先生がつながる。

有朋自電波来不亦楽乎⇒  朋有り、電波より来たる 亦た楽しからずや