学力向上タイトル 「人口膾炙と理科と太陽黒点

千里 九「九中生のみなさん。朝の来ない夜はない、明けない夜もない!それはすべて太陽が昇ってくれるから、というのは人口(じんこう)に膾炙(かいしゃ)している真実です。世界にも九中にも平等に光を届けてくれる、ありがとう太陽です。」

 理科1

 理科2

 理科3

これが黒点(電子黒板)!(写真1)

太陽に焦点を合わせる(写真2)

これが、リアル太陽黒点 (写真3)

  黒点観測~ 理科は観察して、なんぼ ~  

  理科という授業は実験や観察・観測をしてなんぼという世界です。先週、某日よく晴れた日、3年某クラスの授業が始まりました。今日の目標は「太陽はどのような天体なのか」を理解すること。電子黒板とプリントを使って学んでいると・・・。

 太陽はどのような天体なのか 太陽のつくりや大きさなどを教科担当森下教諭が電子黒板を使い、真っ赤に燃えた太陽だから~♪太陽の説明が始まった。説明を聞いた後、特製ワークブックに、学びたてほやほやの知識を書き込むのだ。太陽とは・・・みずから光かがやく天体(ア 恒星 )で、太陽のつくりと大きさは(イ 水素 )、(ウ ヘリウム )などの気体( ガス )でできている。直径は約(エ 140 )万km、地球の約(カ 109 )倍、質量は地球の約(キ 33万 )倍・・・太陽は、太陽系全体の質量の99.9%を占めている。とな、太陽とは、そんなにすごいのかを学んだ。先生「では、ここにある黒い部分は何だろう。そう、黒点ね?(写真1)黒点とは、太陽表面を観測した時に黒い点のように見える部分のことを言うの。実際には完全な黒ではなく、周囲よりも弱い光なので黒く見えるねんで。黒点は、東から西へ移動する。なんでやと思う?」座学は突然に終わった。先生の目がキラッと光る。先生「今から、1/3ずつ、外に出て太陽観測をするわよ」。

 太陽黒点観測 青年よ、大志を抱け。九中生よ!飛び出せ青春である。で、理科室の外へ飛び出した。太陽観測は、当然雨ならできない。曇りでもできない、太陽がお空から顔をだしてくれなくちゃ、できないのだ。先生は、1年間で空気が澄んでいるのが10月末から11月のあたまであることを知っていた。天気予報とにらめっこし、この日だ!と決断し太陽観測をおこなったのだ。教科書の写真を見ただけでは、実感がわかない。天体観測は、望遠鏡で見て、体験することで力がつく。生徒達が、中庭にでた。澄み切った青空のもとに天体望遠鏡は、設置されてあった。望遠鏡の周りに生徒達が集まる。けっして、手のひらを太陽に透かしてみれば・・してはいけないと注意がとぶ。まぶしすぎて目を痛めるから。だから、望遠鏡の投影板に太陽像を投影して観察する。「さぁ、ここを見ときや。」先生はすばやい手つきで、ささっと太陽に焦点をあわせた(写真2)。けっこう熟練を要するらしい。おー。太陽投影板にきれいな円形があらわれた。「これが、太陽で、これが黒点やで。」左から右へけっこうな速さで円は動く。ボールペンの先で点を追う。黒点である(写真3)。生徒「へー」新しいマンションから、千里青雲高校の方向に太陽は動いていた。本当に太陽は、東から西へ動いているのを実感した(写真左上)。(誰もウソと言ってないが)明日もまた、太陽は、新しいマンションの方角から昇る。

 森下先生「天体観測には、天体望遠鏡がつきものですが、夜の空の観測はなかなか出来ません。そこで、今回は、太陽の黒点観測を天体望遠鏡を使ってしました。現在、便利な観察器具がありますが、子ども達にとっては、天体望遠鏡を使う方が、やはりいいのでは、とかんがえます。天文って楽しい!と1人でも多くの生徒が感じてくれればと思います。」

日はまた昇る。ヘミングウェイ