学力向上タイトル 「持続可能な社会に主体的に参画するために

千里 九「まず安全と衛生に気をつけて調理する。包丁を使う。手を切らない様、しっかりキュウリを押さえ手。」

 きゅうりを切る用意

きゅうりを切る 

 7種類の切り方

キュウリ」7種類に切る用意(写真1)

「キュウリ」7類に切る(写真2)

「キュウリ」7類に切った (写真3)

  今C棟1階にある調理室で「キュウリを七種に切って調理しよう(下写真)」に奮闘する2年生の姿があります。ひょうし木切りをする生徒、輪切りをする生徒、乱切りをする生徒などさまざまな切り方に挑んでいます家庭科の授業では、家族・家庭生活の多様化や消費生活の変化、さらにグローバル化や少子高齢化の進展、持続可能な社会の構築等、今後の社会の急激な変化に主体的に対応することができる資質・能力の育成を目指しています(新しい学習指導要領の改訂のポイントより)。調理実習

 家庭科と”キュウリ” 

 一般にキュウリといえば、「キュウリ夫人」を思い浮かべる中学生が多いが、あのお方はキュリー夫人といって放射線を発見しノーベル賞を受賞した有名人である。ここでいうキュウリとは野菜界のスター!バリっと歯応えのある食感がいい。生のまま味噌やもろみをつけて食べても美味しい。巻き寿司にしたらかっぱに変身する。酢の物、和え物、塩揉みで食べ、キムチなど漬物の材料もOK、キュウリは万能野菜であった。

 さて、中学校でこの万能野菜”キュウリ”を取り扱う教科は技術・家庭「家庭分野」にほかならない(理科も?)。学習指導要領では、「食品や調理用具等の安全と衛生に留意した管理について理解し、適切にできる」ことが期待されている。期待に応えようじゃないか。加藤先生!! 

 家庭科と”キュウリの切り方&調理” ~多種多様 切り方食べ方 子どもたち~

 期待に答える。教科書ではダイコンを切っているのだが、ここではあえて食品は”キュウリ”、調理器具は”包丁”を使う。「キュウリの切り方」を制すモノは料理を制す。なにせ、キュウリは7種類の切り方が出来る。①ひょうし木切り、②輪切り、③乱切り、④ななめ薄切り、⑤せん切り、⑥半月切り、⑦いちょう切り、である。この切り方をマスターしておけば料理の幅が広がるのだ。用意(写真1)、切る時間は3分だ。生徒は乱切りが一番混乱したようだ。きっと”乱切り”という言葉のイメージがわかないのだろう。キュウリを90度に回してすとん、回してストン。これが乱切りだ。①~⑦まで順番に切っていく。まずへたを落とす。うすーく切る生徒もいれば大胆にへたを落とす生徒もいる。後足らんかも。性格が正確に現れるなぁ。

 長い様で短い時間が3分たった(写真2)。お皿に7種類を盛り付けた(写真3)。それを班で評価しあう。わいわいがやがや。その間に三杯酢をつくっておく。酢と砂糖と醤油を混ぜ3つ入れるから三杯酢か、なるほど。酢が苦手な生徒は塩で食べた。三杯酢で食べたら、あら美味しい。料亭の味が再現された。ミシュランひとつ星はいける。優雅に気持ちよく食べた後は後片付けが待つ。もう時間がない、あわててかたづけた。この腕はきっとご家庭で活かされるだろう。お家の方期待してて。 

 家庭科助手の先生「実は体育大会の前に実習予定だったのでスーパーを3軒周り、一番安くて朝もぎたてのまっすぐなキュウリを88本用意しました。ところが台風で臨時休校となり、きゅうりは路頭に迷ってしまったのですが職員室で即売会をし先生方に買っていただきました。調理は包丁の使い方ひとつで見た目も味も変わってきます。生徒の皆さんも切り方の技術を習得し、食生活が路頭に迷わないようお願いします。」

キュウリ切り子どもが伸びた場面かな