学力向上タイトル 千里 九「STF学習(主体的で対話的で深い学び)わかる授業を目指して。」

 音楽

美術:本時の目標 

 研究授業 国語

音楽:「四季」全楽章(写真1)

美術:本時の目標 (写真2)

国語:情景描写の力(写真3)

 今日から1学期期末テストがはじまりました。生徒達は一生懸命問題用紙に向かっています。さて、九中では、わかる授業STF学習)を目指して研究授業をおこなっています。6月20日には、音楽・国語・美術(下写真)の3連続研究授業を実施しました。授業担当者は、新進気鋭の近藤T、大久保T、濵野Tの3名で一生懸命授業に向かいました。終了後、授業内容について教育委員会の方からもアドバイスをしていただきました。研究授業 美術

 研究授業の目的

 研究授業とは、他の先生の前で自分の授業を発表する場である。その日に向けて計画をたて、※下学上達(かがくじょうたつ)し授業力の向上を図るのが目的だ。また、授業を参観する先生方にとっては自分の授業の参考にし、またアドバイスを授業者におくる場でもある。さて、基本的な授業の流れは、まず本時の目標を明示する。導入で興味関心をひき、展開で授業内容を確認、思考し、まとめで振り返る。3人の先生方は子ども達が理解出来る授業を目指す。 ※下学上達・・基本から学び、やがて真理に達すること

 研究授業の実施 

 音楽・・・目標は、「ソネットを手がかりに曲想の変化を感じ取ろう」である。音楽を鑑賞し、音楽を形づくっている要素の働きから感じ取った曲想を自分の言葉で説明し、話し合う。弦楽合奏の豊かな表現の良さや美しさを味わえただろうか。「和声と創意の試み」第1集「四季」から「春」作曲:ヴィヴァルディを聴いた。

 担当者「感想を書くとき、・・・感じたことなんて書けない。そんな意見をたくさん耳にしました。鑑賞の授業を行ってから3回目。みんながどんなことを感じたのか、意見を共有する機会です。意見を共有したことによって、どう言葉にすれば良いのかわかったのではないでしょうか。最後は、ヴィヴァルディの「四季」より「春」「夏」「秋」「冬」全楽章を聴き、用意していた用紙に入りきらず、追加の用紙を求めるぐらい弦楽合奏のよさについて書いてくれました(写真1)。」

 美術 ・・・題材の目標(写真2)は、「立体造形に関心を抱き、自分なりに創意工夫して表現しよう」である。ワンプレートランチ(食品サンプル)を制作していく。この教材は、ケント紙を条件に合わせてさまざまな加工を行いながら、食品サンプルを制作し、立体造形について学ぶ。メインディッシュの作り方を自分なりに考え、創意工夫しながら制作するのだ。

 担当者「美術は、準備、後片付けで時間がかかってしまうので、作業を効率的に計画することが必要です。生徒は短い時間の中で、形や色にこだわりながら、『美味しそうなランチプレート』を目指して、楽しそうに取り組んでいました。」

 国語・・・目標は「情景描写の力(写真3)」をとらえる。「飛べカモメ」は列車に乗った少年が窓越しに一羽のかもめをみかけたという、ささやかな出会いを描いた小説である。母親の注意に反発して行き当たりばったりに家出をし、後悔に苛まれる少年が、窓ガラス越しに見つけたかもめの姿を通して気持ちが変化していく。・・・授業は佳境を迎え、グループに分かれて心情の変化を「情景描写」で表現し、各班でホワイトボードに記入していった。

 担当者「情景描写に関する感性が磨かれれば、小説などの文章を読んでいく上で、とても大きな力になるよ、生徒達にはそう言って授業をしていました。どの生徒も意欲をもって課題に挑戦し、ドラマで見たワンシーンを切り取ったかのようなユニークなものもありました。」 

一歩ずつ ステップアップ 下学上達♪