学力向上タイトル 英語活動の充実 ここにあり  

千里 九「なぜに私は英語が話せない?中学から足掛け高校、大学と10年英語を習ってきたのに・・・。と以前言ったような気がする。九中生は幸せだ。なにせ、しゃべられるような授業を受けているのだから。ああ、あの日に帰りたい。」

  ~鉄は熱いうちに打て~  

スピーキングテスト "strike while the iron is hot!"   

 九中では、一昨年度より大阪府「使える英語プロジェクト事業」実践研究校として、英語教育の実践を重ねてまいりました。先日、英語能力判定テスト一次試験を実施し、英検3級相当以上の力があると判定された生徒に関して、11月30日(土)5分程度のスピーキングテストをおこないました。

 大きな声では言えませんが、スピーキングテストに挑んだ生徒はかなりの数にのぼります。英語担当教諭によると、かなりの3年生が3級の力があると授業の様子から判断していましたが。試験官は、日本英語検定協会から英語のプロフエッショナルな先生7名が担当。(個人情報の管理については日本英語検定協会にて厳正に行われることを確認済みです)

英語能力判定テスト

 冬の初めの春に似たぽかぽかな日差しが教室に差し込む。(上写真)まさに小春日和。使える英語でもまれた3年生の面々が、スピーキングテストに挑んだ。英検3級のテストを受験するのには、2500円かかるが、今回のテストはもちろん無料である。英検はスピーキングを含む4技能「聞く・話す・読む・書く」のを測定。「日常会話からビジネス活用まで、「使える英語」であなたのコミュニケーションを広げます」が、キャッチコピーで、文部科学省も後援しているという公的な資格なのである。そんな感じのスピーキングテストである。

 かなりの数の3年生が、九中に集まった。教育委員会の先生も様子を見に来られた。9時半、試験が始まった。“May I come in?”緊張した面持ちで一人ずつ生徒が入室する。英語で名前を言って軽く英語での会話をする。

”How are you?” “I am nervous.”

次に面接官から問題シートを渡される。しっかり黙読し、その後音読をする。そのあとにそれに対する質問や自分のことに関する質問に対して、答えた。

“How did you ~?”  “What time did you ~?” “What do you want to~?”

簡単な質問から難しい質問まで様々であった。“That’s all for the test.”試験官がテストの終わりを告げるとほっとした様子で“Thank you.”といって退室してくる。教室を後にした3年生のほとんどの第一声が「緊張した!!」。

英語能力判定テストを終えて

 試験後、試験官の先生から全体的によくできていたとお褒めの言葉といくつかのアドバイスをいただいた。

「英検対策として、音声によく慣れている印象がありました。答え方もおおむねよかったです。次のweekend 何をしますか?の質問にstudyと答える生徒がかなりいて、この前学期末テストが終わったばかりだろうに・・・まだ、勉強するのか!勉強熱心な生徒が多いのに感心しました。ははは。注意して欲しいことは、雑な英語にならないこと。例えば、He like~と言いかけた時、He likes~ と改める。単語をないがしろにしないこと・・・単数なのか複数なのか、語尾にSがあるかどうかで、相手は判断します。情報として大切なとこ。ふだんから意識してしゃべっていると流暢に英語を話せるようになるし、英検対策としても役立ちます。

 単純な YES OR NO の質問にはドリル練習で対応できていましたが、4,5番のクリエイティブ(創造的な)な質問は、自分のオピニオン(意見)を言わなければなりません。こういった問題では答えにつまる場面が見受けられました。」

 考える力がある人は、頭があきらめない習慣がある。THINK(考える)質問に対しても、踏ん張る。もがく、なんとかしようと努力する。だから答えが導きだせる、自分の意見が言える。 それは、英語の力だけではない、いろんなことに関心を持ち 他の教科(数学や国語など)を学ぶことで強化され身につく力である。英語を話せるようになるということは「未来」を見据える strike while the iron is hot!"なのだ。 

He like~と言いかけた時、He likes~ と改める。

試験官