学力向上タイトル 「教科書と副教材

千里 九「何もしないで痩せるという本が売れる時代ですがそれでダイエットできるなら、今頃辞書に「肥満」という言葉はなくなっている。何もしない学習は存在しない。

副教材販売1

副教材販売3

 副教材販売2

副教材に記名(写真1)

強者どもが夢の後 (写真2)

歴史の資料集(写真3)

副教材販売4 ~ 副教材は使える ~  

  九中オリエンテーション。今朝は副教材販売です。購買部前に長蛇の列ができ先生方が交通整理をされ、九中生が次々と購入しHRへと向かいました(写真左)。HRでは副教材1冊1冊に記名しましょう運動があったのは当然です(写真1)。名前がなければ皆同じ本、見分けがつかないしなくなった時も名前が書いてあれば持ち主のところに戻ってくるからです。

 つわものどもがゆめのあと 山と積まれた副教材がとぶように減っていく。約850名ほどの生徒が一斉に購入しいくのだから、当然といえば当然か。後に残ったのは段ボールの山、山、山(写真2)。つわものどもがゆめのあとである。夏草や兵どもが夢の跡・・・この俳句は松尾芭蕉。一時は、平泉にて三代の栄華を誇った藤原氏だったが、それも夢と消え今では草が生い茂るばかりである。・・・一時は、副教材でいっぱいで栄華を誇った段ボール箱も、今は空っぽの山である。でも段ボールさん安心してください。生徒達の手に渡った副教材がこれから栄華を誇ります。

 副教材 生徒達の手に渡った副教材は教科書に掲載されていない練習問題や、教科書の補足として用いられる。歴史の副教材といえば資料集なのだが、歴史的背景の学習にとても便利だ。歴史の授業で最初に習うのが、「人類の始まりと文明」である。教科書は、文章を読んで意味や流れをつかむいいかんじ~なのだが、副教材の資料集は様子が違う。より具体的に補足説明がなされている。人類の進化で主役を務めるアウストラロピテクスで比較してみよう。教科書は写真1枚、脳みその容積が約500CCだということを教えてくれる。ふーん、そうなのかである。で、アウストラロピテクス、アウストラロピテクスと呪文のように唱え、覚えようとする人がいるがそれではすぐに忘れてしまう。では次に、資料集P9を開いて見よう(写真3)。アウストラロピテクスは身長140cm、体重30~40kgで直立2足歩行が80%発達していたとか、よりイメージが具体的になる。手も長いぞ。完全にまっすぐには歩けなかったんだろうな、なんてことも想像してみるとおもしろい。

 隣にはナックルウォーキングをするチンパンジーの写真が掲載されていることに気がつく人もいるだろう。ナックルウォーキングってなんだ?軽く握った指先を地面につけて歩く・・・アウストラロピテクスはこんな歩き方もしていたのか。ほー、ほうーとうなずくしかない。これだけアウストラロピテクスにつながる知識があるとアウストラロピテクスくんはもう、友達だ。忘れない。アウストラロピテクスとは?と聞かれた時に自分の言葉で説明できるようになればこっちのもの。これが「わかる」ということだ。その助っ人をしてくれるのが副教材だから、利用しない手はな(が)い。・・・手が長いのがアウストラロピテクス。

明日4月15日は授業参観。お待ちしています。教科担当