学力向上タイトル 「きっと来る 先輩のお話を聞く会

千里 九「教育実習:3週間の経験は将来教師を目指す人にとって、一生の宝物となることは間違いない。」

硫化銅 

 ワークに記入

 

石灰水に二酸化炭素 

銅に硫黄がいっぱい。(写真1)

化学変化の授業真っ最中!(写真2)

 石灰水に二酸化炭素はどう?(写真3)

 6月5日より教育実習があり3週間の実習を終えまもなく九中を巣立ちます。その実習の総仕上げが研究授業と呼ばれるものです。先日実習生(理科担当)が2年6組で研究授業を済ませました。前日は遅くまで”化学変化”について教材研究をされ、”備えあれば憂いなし”です。生徒たちは安心してふだんどおりに授業を吸収しました。研究授業

 不測の出来ごと 

 不測の事態ともいうべきか。この言葉には予想もしないような驚くべきことがおこったから、どうしよう?どうしようと動揺している心境が言外に含まれている。本来なら、今日のHPのタイトルは「先輩の話を聞く会」が一面を飾るはずだった。5人の先輩方は、昨日の6限に3年生に向け自分が歩んだ足跡を語る予定だったのだ。読む原稿も書いていた(はず)。それが無念にも大雨警報により阻(はば)まれた。大雨警報のバ○ヤロー!

 いや待て。大雨警報のバ○ヤロー!は八つ当たりというものだ。自然現象は素直に受け入れよう。だが”不測の事態”には備えねばならぬ。さて、今日のHPはどうする?5人の先輩方の一人教育実習生(理科)の出番だ。 彼の大きな仕事は、3年生に向け「先輩の話を聞く会」に登板することだったが、その夢は潰(つい)えた。だが彼はもうひとつの夢を実現していたのだった。研究授業である。

  究授業(理科) 教師になるための通過儀礼です。先生は初めから先生になるのではない。2年6組で、彼は「研究授業」おこなった。「化合」とは何か?実験を写真で思い出しながらみんなの実験結果を復習し、新しい実験を演示する。化学反応式を考える前には、「銅」と「硫黄」を使った実験を行った。銅の板を持つ。板に硫黄を塗る。硫黄を落とす・・落とした後は黒ずんでいた。これが化学変化か(写真1)、化学変化のイメージ膨らませる。生徒たちは、実験結果をワークに書き込んでいく(写真2)。

 「石灰水に二酸化炭素を加えると?」。再び彼は実験を演じた。ビーカーに入れた透明な石灰水に息を吹き込む。ぶくぶくぶく。おぼれはしなかったが石灰水は白く濁っていった(写真3)。「これも化合の一つだよ。」そんなのあ”理科”!ありだった。授業のまとめでは、今回学んだ「化合」と以前学んだ「分解」という化学変化をモデルを使って表していく。うなずく生徒たち。異なる2種類の物質から別の物質に変化(化合)する、1種類の物質から異なる2種類の物質へ変化した(分解)をイメージできるように授業は進んでいった。納得する生徒たち。”理科はおもしろい”と化学変化をおこしてくれたら嬉しい・・・(写真左上)。

 実習生「授業や実験に興味を持って取り組んでくれ、とても良い環境で授業が出来ました。たくさんの子ども達が理科の楽しさや実際に化学変化が起こることへの驚きを感じ、興味・関心を持ってくれればと思います。」

 指導教諭「授業準備・教材研究にはゴールがないものです。しかし、すればするほど自信につながるものです。」

先生は初めから先生ではない。