学力向上タイトル 「使える理科」・・天気知る テンキー操る 画面見る  

千里 九「戦いのプロの織田信長が桶狭間の戦いで、雨の針路を予想し奇襲をかけ勝利をおさめたことはよく知られているが、お天気のプロの気象予報士が、台風の進路を予報できないことは、あまり人口に膾炙されていない。」

 理科1

理科2

 理科3

画面から数字を読み取る。(写真1)

グラフを作成する。(写真2)

ワークシートに考察する。(写真3)

  ~ 2年理科 研究授業  ~ 

 先週2月12日は、新進気鋭意欲十分の吉岡先生が、理科の研究授業(2年5組)をPC室でおこない、「地球の大気と天気の変化について」調べ学習をおこないました(左写真)。

 気象予報士と天気 私学入試が終わったと思ったら、すぐに公立高校前期試験がやって来る。3年生は、昨日、一昨日で出願を済まし2月23日の試験当日を待つ。受験と言えば、1月第4日曜日に、気象予報士の資格試験があった。よく、お天気キャスターのお姉さんが、気象予報士の○○とか紹介されると、この人はプロだな。この人の予報は、たぶん当たるんだろうな、と思ってしまうあの気象予報士である。

 気象予報士が生まれたのは、1994年に気象庁以外でも天気予報が出来るようになり人材を確保する目的で「気象予報士制度」が導入されたことによる。天気予報のプロの資格だから、もちろん試験は難しい。平均合格率は約5%だそうだ。だが、受験資格に制限はないし年齢・学歴も不問である。九中生がチャレンジすることも可能である。実際に、2012年には12歳で資格を取得した中学生(史上最年少)がいるのだ。 

 地球の大気と天気の変化 気象予報の第一歩を踏み出すべく、理科の授業がPCルームで始まった。天気は、私達の日常生活に密接な関わりを持っている。天気の変化は、農業や漁業などといった私たちの生活を支える一次産業に大きく影響してきた。現代では、より天気の変化を知ることが大切だ。明日天気になーれと、下駄を投げ、照る照る坊主をつるして晴れることもあるが、まずは天気を読む力をつけるのが先決だ。

 5組の生徒はPCルームへ針路をとった。小学校では、「天気によって1日の気温の変化に違いがあること」「天気の変化は,映像などの気象情報を用いて予想できること」「台風の進路による天気の変化や台風と降雨との関係」などについて学習している。それを踏まえて、パソコンを駆使して気象情報データを自らの力で集め、表やグラフに直し、そこから分かることを導き出す。生徒達がPC画面に向かう。気象庁のHPをネットサーフィンし、5つの地点の気象要素(気温・気圧・湿度・天気・風)のデータを集める(写真1)。表にまとめていく(写真2)。作成した表やグラフは地域によって違いがある。そこから読み取れることを、ワークシートに考察するのだ(写真3)。

 吉岡T「身近な自然現象や実験を通して知的好奇心を喚起し興味・関心を高め、天気の学習を通して、私たちが住む日本の環境への理解も深めたいと考えました。2年生は、観察・実験に対して積極的です。自然現象への興味も高いので、天気と気圧、気温、湿度の関係について考察する力をつけてくれればと思います。」

理科の授業と茄子の花は千に一つも無駄はない。 ほんと。