学力向上タイトル 「人口膾炙と九中と交通の発達

千里 九「九中は、どんどん発展している。発展するところに人が集まるのは世の習い。生徒の数はもちろん、生徒会活動も活発である。人が集まれば、交通が発達することは、人口(じんこう)に膾炙(かいしゃ)している事実である。」

 社会

馬借

 社会2

ここはもう消すぞ。(写真1)

これは馬借である。(写真2)

ここがポイント!マーカー。(写真3)

  社会3~ 社会科の授業 ~  

 九中生徒会では、ボレルミドルスクールの生徒達と環境問題を中心に意見交換をしました。「地球環境クラブ」というクラブがあると聞いて、生徒会の面々は、すごいクラブがあるな、とびっくりでした。

 12月11日(木)午前8時30分 B: we will talk about our club.  We’re in a global environmental club.  We meet on Friday once a week.  We can talk about different projects and make a discussion about environment.  The project we’re working on now is Polar Bear Project.  The number of polar bears is decreasing.  We also have organized ‘Green Clothing Day’.(私たちのクラブは地球環境クラブです。いま取り組んでいるのはホッキョクグマプロジェクトです。年々ホッキョクグマの数が減っています。)9: What other clubs do you have in your school? B: We have a lot of sports.  And we also have math, anime, drama, or pier helping club.  How about you・・・ 環境問題について生徒会は交流し、発展を続けた。「京都議定書」をアメリカでも日本でも意識することが、地球温暖化防止につながる。

 12月12日(金)午前9時00分 交流し、発展、そして京都といえば、室町幕府の登場しかあるまい。次の日、2年社会の授業は教科書P78だった。阿南T「・・・3代将軍義満は、プライドがなかった。あったかも知れないが、中国(明)と勘合貿易をおこない、朝貢貿易という形をとり、お金を儲けた。ところが、4代将軍義持は、実力がなかった。あったかも知れないが、プライドもあった。で、中国にへりくだることは、我慢できないので、貿易やーめた。当然入ってくるお金が無くなり、財政は厳しくなる。」ここで、思考の時間だ。運送業の発達を政治と絡めて考えてみるのだ。復習するは我にあり、皆ノートに書いたのを確認し、ここはもう消すぞ、と本題に入った(写真1)。

 「・・・そんな中、貴重な財源の一つとなったのが関所の通行料である。交通の要所に関所を設けられた。地方から京都(都)へ物資を運ぼうと思えば、たくさんの関所を通らなければならない。当時の人たちの知恵が発揮される。税を払うのはいや。運送業者の登場である!!プロに頼むのである。今でいう、宅急便だ。物流のサガワさんとか黒猫さんとか。海上輸送と陸上輸送が生まれた。海上輸送を担ったのが、問(問丸)という運送業者である。港町に倉庫を構え、おおいに賑わった。」問丸とは、これだ!と図を、生徒達に見せ、問う。陸上輸送はどうしたんだろうか?絵を描く(写真2)。下に馬借と書かねば、馬借とわからん。へたうまである。もちろん馬のことではない。下手のように見えても、実は意図があってわざと下手のように魅せることをいう。印象を深め、記憶にこびりつく効果を狙っている。馬借は、馬一頭あれば、商売できるので貧しくともできた。では、関所を避けて物資を運んでみようか。海上と陸上輸送は、しっかり区別しよう。例えば・・新潟は、昔から米どころであった。魚沼コシヒカリはまだ生まれていない。新潟から、幕府のあった京都へ年貢米を運ぼうとすると、こうなる(写真左上)。海や湖の海上輸送を利用し、関所を避けた。こうして多くの人が運送業者を利用したことで、ますます運送業が成長し、商業が発展していった。ポイントである。ある生徒が、教科書の問丸・馬借の用語をラインマーカーで塗り、海上、陸上と書き加えた(写真3)。九中の発展はとまらない。

  問丸と馬借⇒  海上輸送と陸上輸送の発展