学力向上タイトル 言語活動の充実 想像力に限界なし  

千里 九「某CM 『ねぇ パパ この世界は誰がつくったの?』俺だ!・・・世界は誰かの仕事でできている。そうなんだよな。過去の誰かの発明や想像力のおかげで、今の世界があるのだ。九中があるのだ。」 

 学年末~ 引き締めなおし ~  

  1,2年生の学年末テストが終わりました。鉛筆やらシャーペンかりかりと走らせ最後まで答案用紙に立ち向かう。(左写真)明日の九中は明るい。では3年生は?けっこうへばっている人がいます。なにせ、3学期は、実力テスト、学年末テスト、私学入試、公立前期入試と自分の進路に向かって疾風怒濤だったのですから。そこで、1,2年が学年末テストをおこなっている間、学年集会をもちました。集会の目的は「引き締めなおし」です。私学専願合格者や公立前期合格発表を待つ者、公立後期受験を控えている者など、毎年この時期の3年生を取り巻く心理状況は、複雑で、心配で、不安で、もぞもぞで、なにかしら落ち着かない。3年所属の7名の先生が、生徒に向けてメッセージを伝えました。そのうちのひとつ、美術の先生のお話を紹介します。

想像力を創造力に

 私の好きな言葉は「想像力に限界なし」。九中生の良いところをあげると教科書やプリントなどの文字媒体、インターネット、学習塾などから情報を得て、知識として蓄える能力はすごい!大変優れていると思う。では、言語や文字を使わずに表現することを要求される場面においてはどうだろうか。「想像力」の弱さを少し感じる。
 「想像力」とは、まだ見ぬ未来を思い描ける能力だ。万能の天才想像力と創造力と言われたレオナルド・ダ・ヴィンチは、1500年代にヘリコプターの元となった2枚羽の飛行物体をすでにスケッチに描いていた。身近なところでもそう。私たちは、快適な生活をおくるために便利な生活道具に囲まれて過ごしている。朝起きてから寝るまでの時間ずっと。あたり前すぎて振り返ることすら少ない。が、もしも夜に照明がなかったら・・・。もしも炊飯器や洗濯機がなかったら・・・。現代の生活はどうなっていたと思う?
炊飯器や洗濯機が発明されるまでは、その仕事を人の手で担っていたわけだ。家族が多い人であれば、(お母さんは)一日の大半をそのためだけに時間を使った。一生のうち膨大な時間を家事労働だけに費やしていたはずである。計算するだけでおそろしい。
 「寝ながらにしてお米が炊ければよいのに・・・」最初に炊飯器を開発した人はそんな未来を思い描いたそうだ。思いを実行に移せる能力こそが「創造力」である。それは周囲や未来を明るくするものであって欲しい。ところが、せっかくの能力を、不快にさせることにしか使えない人がいるのは、悲しい。
 発想に消費するエネルギーに限界はない。無限だ。君たちは、その力を持っている。想像力を創造力に!頭の中で思い描いたことを形あるものへつなぎ、プラスに働く方向に変換していく。九中生ならできる。

九中生に限界なし

千里 九