学力向上タイトル 「アクティブラーニング 深い学び

千里 九「国会で成立する法律案の大多数が内閣提出のものであるが、議員も提出できる。それが議員立法だ。」

 国会のはたらき 資料集

研究授業 

 カジノ法案 反対の人

資料集P64 国会のはたらき(写真1)

カジノ法案について (写真2)

カジノ法案 賛成?反対? (写真3)

意見を出す   米大統領選で共和党のドナルド・トランプ氏が勝利をおさめました。どうなる日米関係?「トランプ氏は、地球温暖化防止を目指して発効したばかりの「パリ協定」や、日米関係の焦点であるTPP(環太平洋パートナーシップ協定)に否定的で、「世界の政治と経済」に異変の兆しありです。こんな時こそ、腰を据えて「社会科」を学びましょう。11月8日、わかる社会科を目指し、3年1組で研究授業を実施しました。

 国会の仕事 今日の1組は「国会」を理解する。”後悔”させない授業を担当者は準備し”公開”した。国会の仕事は日本国憲法に定められている。法律の制定、予算の議決、内閣総理大臣の指名、条約の承認、そのほか、弾劾裁判所の設置、憲法改正の発議、国政調査権の発動など 、国会の仕事は多岐にわたる。ここは資料集P64に詳しい(写真1)。

 その中でも特に重要なお仕事が、「法律の制定」だ。法律をつくることを「立法」といい、国会は言わずとしれた「国の唯一の立法機関」である。今回の授業の目標は、法律の制定過程を学び、法律制定の重要さ、生活とのかかわりなどをとおして国会の仕事を理解するだった。

 1組の生徒は、授業の内容を知識だけで捉えようとする傾向がある。授業担当者はそこをなんとかしたい。「班活動」により活発な意見を引き出し、学んだことが自分たちの生活にどのように影響するかを考えさせたい”思惑”があった。

 法律の制定 国会のお仕事の復習をした後、先生「では、国会で年間にどれくらいの法律ができていると思う?」生徒「3つ!」先生「おしい!年間約100本ぐらい作っているんだ。すごいね。」生徒「なんで『本』と数えるの?」(そこか、なぜだろう?)助数詞「本」は、一般に細長い形状的特徴を持った無生物の時に使われる。ダイコンやえんぴつがそうだし。・・衆議院のHPの画面が黒板に映し出された。画面を見る。「国等によるその設置する施設の省エネルギー・再生可能エネルギー源利用改修の実施等に関する法律案」・・やたら名前の長い法律案がたくさん目に飛び込んできた。(長い名前が多いから、助数詞「本」を使うのかもしれない。真偽はさだかではない。)

 1組では、これから提案される法律について話し合った。議員立法のカジノ法案だ(正式名:統合型リゾート〈IR〉整備推進法案)。この法案は、国が指定した地域でカジノを合法化する内容である。「現在、自民、維新両党が観光振興の起爆剤としてIRに期待するのに対し、民進党はギャンブル依存症が増えることを懸念し、与野党の足並みがそろわない。昨日11月15日には、自民党と日本維新の会が、16日から審議を始めるよう提案している。毎日新聞より」そう。まさに今、現在進行形の法案に関して1組は審議したのだ(写真2)。説明後、10班に別れた。賛成か反対か(写真3)。自分たちの意見をまとめる。もちろん・・・だ。反対派が多い。なんで賛成やねん。反対派に質問する。賛成派、反対派、交互に意見を発表する。”おーなるほどな”と思った他人の意見は貴重だ。記録することを忘れない。〈賛成:確かに外国の人がたくさんきて、日本のお金が増えることには納得した。だが、日本人が使えるお金は制限すべき?。反対:ギャンブルにはまる。治安が悪くならへん?大阪以外なら?〉他人の意見を聴く。大切な仕事だ。疑惑は”思惑”へと変わる。

来週月曜日から期末テスト1週間前 教科担当