学力向上タイトル サウンドスクール授業 背筋を伸ばし姿勢よく

千里 九「手紙 ~拝啓十五の君へ~。歌詞の”背景”を理解して歌う。心を合わす、笑顔をみせて生きていこう。」

 手紙 楽譜

合唱専門家

サウンドスクール 

合唱コン課題曲:手紙(写真1)

音楽:特別講師による実践(写真2)

 音楽:サウンドスクール写真3)

 今を生きていこう♪3年生の合唱のテーマは「響(ひびき)」です。10月24日から3日間、サウンドスクールということで大阪音楽大学から特別講師をお招きし、合唱の基本から実践までを教えていただきました。人間の体自身が楽器となっている「声」。そのひとつひとつがまとまった時、その「声の集まり」=「合唱」は最高のアンサンブルとなります。その最高の響きを求める極意をご指導いただきました。その成果が徐々に現れつつあります(下写真:11月22日木:3年7組 ”手紙”)。サウンドスクールを経験して

  手紙  ~拝啓 十五の君へ~

 今年の3年生の合唱コンクールの課題曲は「手紙」に決まった。「手紙」の正式なタイトルは「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」で、アンジェラ・アキが2008年9月にリリースしたシングル曲である。♪拝啓 この手紙読んでいるあなたはどこで何をしているのだろう 十五の僕には誰にも話せない悩みの種が あるのです~♪この曲は、アンジェラ・アキが15歳の時に自分宛に書いた手紙が、30歳の誕生日に母親から届いたエピソードに基づいているという。

 2008年第75回NHK全国学校音楽コンクールの中学生の部の課題曲で、多感で迷い多き中学生の張り裂けそうな心情が爽快なメロディに歌い込まれ、知らず知らずに歌い手の胸は高まりを見せていく。担当者「この曲が第75回大会のみで途切れてしまうことは非常にもったいない。数多くの学生諸君によって歌い継がれていくことを期待してやまない。」(参考:copyright ©2010-2018有名な合唱曲)期待は九中にも届いた。

 九中3年生合唱コンクール課題曲「手紙」 ~「音楽を合わす」だけでなく、「心を合わす」~

 大阪音楽大学の方は声楽のプロである。課題曲である「手紙(写真1)」について、音程の確認・基本的な発声方法と歌詞の内容にあった表現方法を学んだ(写真2)。テノール・ソプラノのすばらしい美声を聴く。先生方の授業に引き込まれていく3年生・・・。中には身ぶり手ぶりの熱血ぶりを発揮してくださる先生もおられ、時々笑いもありーの、ユーモアあふれる授業だった。だが笑いだけではない。「音程を大切にしながら、言葉の発音(特に子音)にも気を配って。」「各パートの役割を考える。」「他のパートのメロディーを聴く。」「歌詞の内容を考えながら、音楽の雰囲気の違いを味わい、表現する。」という4点のポイントをしっかりと押さえておられた。個人・パート・クラス全体で考え、合唱する。説明を素直に受け止める。授業の最初に全体合唱をした時よりも明らかに違った。授業が進むにつれ歌詞の内容に合ったいい合唱になっていった(写真3)。

 音楽担当教諭「3年生にとってはなじみのある曲で、これから人生の選択をしていく3年生の複雑な心情が、~拝啓 十五の君へ~というタイトルにぴったりと重なります。”サウンドスクール”で合唱の楽しさを知り、積極的に表現しようとする意欲が高まったと思います。ひと通り最後まで譜読みができた『手紙』ですが、そこから『音楽を合わす』だけでなく、『心を合わす』合唱とは?を考えるきっかけになったことが一番の成果です。今後に期待したいと思います。」 

”手紙”の音(ね) 歌いたくなる 見事だ