学力向上タイトル 「1冊より2冊、関連本を重ねて理解力をあげる

 ブックトーク

本を探す  

 夏休み前特別貸し出し

賢者の石 関連本(写真1)

さて?お目当ての本探し(写真2)

図書館:特別貸し出し中(写真3)

~ 国語科 BOOK TALK ~ 1学期もいよいよ明日で終了です。大阪では緊急事態宣言後も「まん延防止等重点措置」期間へと移行し、まだまだ予断を許さない状況が続きます。さて、九中では新型コロナウイルスの危険性が終了することを願いつつ、「コロナ禍の夏を好機に変えよう」ということで1年生では「ブックトーク」を計画しています(下写真)。「ブックトーク」は国語の授業でおこない、タッグを組むのは学校司書の先生です。ブックトーク

 ブックトークとは 

 ブックトークとは、一つのテーマをもって複数の本を聞き手に紹介することをいう。学校においては子どもたちを聞き手として司書の先生がおこなう場合がままある。ブックトークの目的は「その本の内容を教えること」ではなく、「その本の面白さを伝えること」にあるので本を最初から読むことはしない。学校司書の先生は、生徒達にブックトークで紹介した本を「読んでみたい」という気持ちになって欲しいと願うのである(参考:ウィキペディア)。1年国語科と学校司書の先生がタッグを組む。1年生国語科では夏休みの宿題として、2冊の本を読むミッションが与えられた。ただ読んで感想文を書くだけではもったいない。そこで、生徒達の伝える力も育むためブックトークという手法を取り入れたのだった。

 国語科 夏休みの課題を深掘り!! 1年国語科ではより図書を深掘りしてもらうため、各自が関連ある本を2冊選んでブックトークをおこなってもらうことにした。テーマは自分で探す。核となる本を1冊紹介し、その本につながる、関わりのある本を探す。おもいもつかないテーマを見つけるのもブックトークの楽しみのひとつだ。試しにこんなふうに。学校司書の先生が2冊本をとった。誰もが聞いたことがある「ハリーポッターと賢者の石(J・K・ローリング)」を紹介(写真1)する。(ネタバレになるので中略)さて、紹介するもう1冊は・・・「世界鉄道の旅(櫻井寛)」であった。なるほどな ブックトークを聞いた後生徒達は本を探す旅に向かう。1年生は図書館にひろがった(写真2)。スッと本棚に向かう生徒。様々な本を手に取る生徒。熱心に担当者へ質問をしに来る生徒。テーマに迷い本を何冊も借りて夏休みの間にじっくりテーマを決めるという生徒もいた。夏休み中に2冊本を読み2冊を関連づけた原稿を夏季休業中に書き2学期に発表する。生徒達がどんな本を選んだのか今から発表が楽しみだ。7月5日からは「夏休み前特別貸出」が始まっている。7月5日から7月28日までの間、普段は5冊までのところ、3倍の15冊まで(写真3)借りることができる。もう15冊借りた人も何人かいる。お楽しみの本も学習用の本もたっぷり借りて、ぜひ「読書の夏」を満喫してほしい。 

 学校司書「”ハリーポッターと賢者の石”というと、次の本を選ぶのはファンタジーっぽい本になりがちですけど、私は”駅”という観点で2冊目を選びました。”世界鉄道の旅”は鉄道のうんちくやエピソードがふんだんに掲載されており、”ハリーポッターと賢者の石”で登場する駅もこの本で紹介されています。同じ作家の本を選ぶのもひとつですが意外性のあるテーマを結びつけてブックトークをしてみました」

乗り越える コロナ禍の夏 この2冊