学力向上タイトル 「家庭科と栽培と人口膾炙

千里 九「トマトが苦手な人もいる。トマトは甘い果物なのよ~とだまされ、食べたら美味しかったというのがトマトなのだが、もぎたてトマトに味塩振って・・・がぶると美味しいというのは人口膾炙(かいしゃ)している事実である。」

 栽培準備  ミニトマト栽培  水やり

 tomatoを用意する時間(写真1)

tomatoに土を入れる時間(写真2)

tomatoesに水をやる時間(写真3)

土入れ

 技術家庭・・生物育成の技術   

 平成24年度から学習指導要領が改訂され、技術の授業で、生物育成の技術(栽培)が必修単元となりました。「毎日の食事や生活環境など、わたしたちの豊かで安心な生活を支えるために、生物を育てる技術が活用されています。生物を育てるためには、人がかかわり適切な時期に適切な管理作業が必要です。(教科書 3年技術 P152より)」

 そこで、昨年から九中では健康にいいものがいいなぁと、トマトを栽培することにしました。トマトは抗酸化作用を持つとされる成分リコピンが多量に含みます。リコピンは悪玉コレステロールを減らし、血液をサラサラにし体の代謝を良くするらしいし。そんなこんなで、今年も医者いらずのミニトマトを栽培します。

トマト実習前編 本日は晴天。気温もぐんぐん上がる。雨が降ったら作業ができないのだが、ここまで晴れなくてもいいよというぐらいのお天気だった。 トマトは、苗から育てる。そのためには良質の土が必要だった。朝一番から家庭科技術職員さんが正門前の一角に土を広げ準備万端整え生徒がやってくるのを待つ(写真1)。この土は、前日に技術家庭科の先生が筋肉痛になりながらも、よいこらしょっとまさ土に牛ちゃんポッドを混ぜ、頑張って作ったオリジナルな土だそうだ。今日は、3年5,4、2,7組が作業をおこなった。

 チャイムが鳴り、生徒玄関から生徒達がとびだせ青春してきた。正門前に集合する(写真2)。まず、生徒達は植木鉢にミニトマトの苗を入れる。次に土山からスコップで植木鉢にまさ土を入れるのだ(写真左上)。几帳面にそっと土をかける人もいれば、山盛りにする人もいる。おいおい、お茶碗のご飯じゃないぞ。ひぇーーー。突然叫び声が聞こえてきた。何事っっっっっっっっっっっっぞと、家庭科の先生が近づく。ダンゴムシだった。土の中に虫ぐらいいるわな、と無視して作業続行する。かたや、きゃっきゃっきゃっと虫と戯れ~と大はしゃぎな人もいた、わざわざダンゴムシを2匹すくって植木鉢に入れてあげる心優しい人だった。

 トマト実習後編 「いっぱいトマトができたらいいね」と声をかけると「はい、大きくいっぱいたくさん育てます(^0^)」と積極的な声があるなか鉢を持って「へー、これトマトの苗だったの、知らなかった」おいおい大丈夫か?の声もあり。土を入れ終わったら水やりである。「たっぷり鉢の下からこぼれるくらいまで、水をあげなさいよ。」と先生のアドバイスがとぶ。「こんだけぐらいかな」「もっとやろ」「入れすぎちゃう」わいわいがやがやと水をあげれば、青空のもとでの今日の作業は終了である。

 昨年は班でトマトの育成を見守ったが、今年は一人一鉢である。MY鉢だ。鉢に自分の名前を書き自分のミニトマトを育てる。これはもうミニトマトの行く末に愛着がわくのは当然な成り行きだろう。クラスごとに並べて、成長を見守り観察する。ミニトマトの成長は早い。10日くらいで花が咲く。まず花が咲くのが楽しみだ。ミニトマトをミニいこう!

A tomato a day keeps the doctor away.
1日1個のトマトは医者を遠ざける