学力向上タイトル 「使える音楽」・・リコーダー 指先動かし 学力向上  

千里 九「アルト嬉しいのがアルトリコーダーだ。なんてたってバロックの時代には、リコーダーは花形の楽器であったということは、あまり人口に膾炙していない事実であるが、ほんとである。」

音楽1

音楽2

 音楽3

アルトリコーダー練習(写真1)

アルトリコーダーと指先(写真2)

3/4拍子を体感 (写真3)

 音楽4 ~ 音を刻む ~ 

 今1年生の音楽は、アルトリコーダー(縦笛)を練習しています。recorderとは「記録するもの」という意味ですが、鳥が「歌う」「さえずる」という意味にも用いられたので、そこから名づけられたとする説もあります。3年間使用し、指先を器用に使いこなすことで脳細胞を刺激、学力向上につながる楽器です。

 アルトリコーダーをかたる カタールと言えば首都はドーハである。特に意味はない。現代ではアルトリコーダを誰もが簡単に吹ける楽器として軽んじる傾向にあるが、大きな間違いである。奥は深い。バッハやビバルディ、ヘンデルといった音楽家が活躍した時代の素晴らしい楽器ですぞ。クラリネットなら、リードを震わせないと音がでないし、トランペットやトロンボーンならマウスピースが必要だ。そう簡単にいい音は出ない。だが、アルトリコーダーは違う。構造がシンプルで、リードは要らず何よりも安い。音色もいいし。今や百きんにも売っている。リコーダーの表現力を極めるには、それなりの才能と努力が必要ではあるが、なによりもアルトリコーダーが上手だと、かっこいい。中学校3年間毎学期、座右の友となって欲しい画期的な楽器なのだ。

 エーデルワイス♪ 先週金曜日3限目は音楽の授業だった。クラスは1年2組。中澤T「さぁ、一緒に吹いてみようか。ピアノの音色とリンクしてソラシ・ド♪この曲の右のページは難しいので、もう一度、ゆっくり行きましょうか!」この曲はエーデルワイスである(写真左上)。ミソレド♪レソソシラソ。音を刻む。鳥のさえずりのようになるには、まだまだ時間がかかりそうだ。「曲のまとまりやハーモニーの変化を感じ取ってね(写真1)」。一斉練習の後は、自主練(写真2)。中澤T「では、質問。エーデルワイスは、何分の何拍子?」「3/4拍子!!」「おー素晴らしい!天才!!」褒めて伸びる1年生。「4/4拍子は、こうね。」先生が指先で手本を示す。「1,2,3,4と四角形になるよね。長方形でもいい。ところが、3/4拍子は、三角形になるの。では、みんなでやってみよう。」全員が指先を、上空45度に指をさす。巨人の星を目指しているのではなく、あっち向いて、ほいでもない。1,2,3,エーデルワイス♪ずんちゃちゃ、ずんちゃちゃ、皆で3/4拍子を体感した(写真3)。

 リコーダーのテストをする時、強弱ができるかどうかが課題である。メゾピアノ(少し弱く)、モデラート(中ぐらいの速さ)、メゾフォルテ(少し強く)記号がわかっているのとわかっていないのとでは、吹き方が変わってくる。
ト音記号は習った。だが、もうひとつ学ぶ記号がある。へ音記号だ。なぜ、中学校でヘ音記号を習うのか?これは、男子のためにあると言っても過言ではない。ト音記号より低い音を表現する、「そう、男子は変声期になり声変わりをするので、高い音が出にくくなるやん。だからへ音記号も読めるようになって欲しい。」音符が一つずつ階段を降りていく。皆で、ヘ音記号を読む練習をおこなった。授業も半分を過ぎた頃。「ちょっと、注目して。今日は、ゲストティチャーに来てもらってます。ようこそ、ここへ♪(くっくく)」鳥のさえずりだ。だが幸せの青い鳥も桜田淳子も登場しない。生徒も知らないから特に反応はない。登場したのは、・・・後半に続く。

 アルトリコーダーは、3年間の友 教科担当