学力向上タイトル 「50m走と体育と人口膾炙

千里 九「短距離の王者といえばウサインボルトである。ボルト選手が100メートル9.58秒という驚異の世界記録をだしたときの前半50メートルのタイムが5秒47だとうことはあまり人口膾炙(かいしゃ)していないが世界記録だそうだ。」

 50m走  50m走2  50m走3

 1年50m準備の時間(写真1)

1年50m走スタートの時間(写真2)

3年50m走計測する時間(写真3)

 50m走4

 体育・・50m走物語   

 今日から中間テストが始まりました。1年生は、中学校で最初の定期テスト。1時間目は数学です。一生懸命鉛筆やシャーペンを走らせ問題に立ち向かっていました。最初のテストなので緊張気味。「質問は?」と尋ねると「はい」たくさん手があがります。ほとんどの質問は問題文をよく読むとわかるものばかり、納得するとまた一生懸命鉛筆を走らせました。さて、一生懸命走るといえば、新体力テスト「50m走」です。

 スタートダッシュ 50m走は、スタートが全てと言っても過言ではない。100m走以上になると持久力も必要になるが、スタートさえ上手くいけば1秒は短縮できる。50mはあっという間に終わる。今、50m走九中最速の先生といえば、・・・5秒台をマークしたこともある先生がいるのだ。高木先生だ。(体育の先生ではない英語の先生です)先生は、中学校の時陸上部だった。そういえば、昨年の体育大会で疾走していた姿はかなり速かった。もちろん、スターティングブロックを使いスパイクを履いてのタイムであるが。スタートのこつは、クラウチングスタートの場合、用意ドンで勢い良く地面を蹴って前に出る必要があるから、かなりな前傾姿勢を取る。地面に着いた手と肩が同じくらい。この姿勢でドンが鳴るまで耐える。つまりドンと同時に地面を思い切り蹴って跳び出せ青春し、腕をしっかり振り前傾を意識し改善するだけで速くなるのが50m走なのだ。

 50m走 昨日の2限目は快晴のなか1年6・7組、3年2・3組が50m走の計測をおこなった(写真1 手前1年生 奥3年生)。新体力テストの結果は、順番をつけるものではないが、走るかぎりは1秒でも速く走りたい。走って欲しい。50m走はスタートダッシュがポイントなのは前述のとおり。そこで入念に準備運動をした後は、変形ダッシュでウォーミングアップを行った(写真2)。長座の姿勢からのダッシュ!うつ伏せの姿勢からのダッシュ!スタンディングからのダッシュとダッシュの3連発である。最後に、クラウチングスタートだ。教科担当者が模範ダッシュ(写真左上)、ていねいに説明をおこなった。

 スタートの姿勢が美しい。体育の先生のようだ。体育の先生である。「スタートはラインに手はかけない、足一足分後ろに下がる。足の幅・手の置き方を確認し、走りやすい形を覚える。顔は上に挙げず、視線は下で合図を聞き、『ドン』で素早く地面を強く蹴りスタートを切る。また、クラウチングスタートの場合は『用意』と腰を上げた時に足が伸び切らない程度に膝を曲げてください。」いよいよ計測である。男子三人、女子三人合計六人が走って計測をおこなった。体育委員がスターターだ。「位置についてよーい どん!」大きな声で合図する。記録を担当した生徒達がみんなのタイムを正確に書いた。7秒61!8秒04!計測タイムが次々記録されていく。1年生は、スタートダッシュから中間疾走、そしてラストスパートと全員が全力で走り切った。男子で速い生徒は7,2秒!その向こうでは3年女子が計測している(写真3)。「昨年よりタイムがのびなかった!」「追い風吹いてくれないかな」心配はいらない。走力も学力も伸びる時期がある。体や頭を動かし続けることが追い風を呼ぶのだ 。明日は、明日の風が吹く。

動かして 頭と体 学力向上