学力向上タイトル   人の気持ちがわかる学力向上。 

千里 九「長いこと脳を使わぬと退化する。たいかと言えば大化の改新はえっと、645年じゃったな。たまにおもいださぬと・・・・脳が退化する。たいかと言えば大化の改新はえっと・・・・。」 

~~とよなかの子どもの学びを考えるフォーラム~~ 

 フォーラム2学校は、昨日から始まりましたが、先生達の学びは、6日からスタートしていました。1月6日、先生方が、きたる3学期に備え準備をおこなっていたころ、豊中市教育センターでは、豊中市の先生がたの研修「とよなかの子どもの学びを考えるフォーラム」が実施され、市内から小中100名以上の先生が参加し、豊中のこどもの学びについて考えていました。

 教育委員会が中心となり全国学力・学習状況調査から見えてくるもの、とよなかの子どもたちの「学び」を高めるためにはたすべき学校の役割とは?の実践発表、「ここはとある学校の教科研究部会です!」という想定のもとでのワークショップ・・・九中からは、2名の先生が参加し、九中生にプラスになるものはないか、耳をかたむけてきました。  

第1部:~ ①全国学力・学習状況調査結果の分析発表  教育委員会事務局からは、担当の先生より子どもたちからみた授業づくりのポイントを詳細に報告いただいた。(上写真)とよなかの子どもは人の気持ちがわかる人になりたいと思っている人が多い。九中生もきっと多いだろう。人の気持ちも授業もわかりたいと思っている。「ふだんの授業では、はじめに授業の目標(めあて・ねらい)が示されていると思いますか?」の質問にとよなかの子ども達は、全国に比べて、あまり思っていないという結果が際だった。特に中学校では、顕著な傾向がみられた。また、自分の考えや意見を人前で発表するのが苦手という傾向もあるなどなどが報告された。九中としても、そうなんだよな。という内容がいくつかあった。

 ~ ②実践事例発表 千成小・豊中四中 「学級集団づくり」と「授業づくり」をつなげるには?学校全体での取組みのポイントは?学校としてすべての子どもの学びを支える学習環境・学習指導をおこなっていくには?各学年でつけたい力と系統的な取組み、話し方や聞き方などの学習のきまりは?他校から学ぶ。そのヒントが2つの学校の発表にあった。参考にしたい。特に四中の吉識先生の発表、必要にせまられての学力向上の取り組みは、とても堅忍不抜(けんにんふばつ)だった。※堅忍不抜・・・苦しいことにもじっと堪え忍んで心をぐらつかせないこと。

第2部:ワークショップ~ テーマは「学校として組フォーラム1織的な研究を進めていくためには」だった。100名以上の先生がグループをつくり、とある学校の教科研究部会ということで侃々諤々(かんかんがくがく)議論を重ねる。(右写真)話はつきない。とまらない。かっぱえびせん?自分の考えや意見を人前で発表するのが得意ですか?の質問をこのグループでおこなえば、全国を大きく上回ることは間違いない。
話しあいのポイントは
 ・子どもの実態を踏まえた目標の立て方
 ・研究を推進するための組織づくり
 ・普段の授業で活かす研究授業の在り方 だった。

 あるテーブルは小中連携にまで話がひろがる。小学校でせっかく積み上げた授業モデルが中学校で振り出しに戻るのは、悲しいぞ。小学校と中学校がお互いに授業を見合うことで、よりよい授業の形を考えたらどうだ?9年間を見据えた子どもの学力の育ちを、考えていければいいのではないか。とはいうものの、中学校では、高校入試を突破できる学力をつけさせなあかん。いっぱいいっぱいで授業をおこなっているのが現状という声も。。。本音で語る。生徒に、考え、話しあわせる時間をできるだけとりたい。授業がすすまないジレンマの脱却が課題となるよな。与えられたものだけを消化する勉強、受け身的な学習が、自発性にかけるこどもを作っているのかもしれない・・・。

 全国学力学習状況調査から、授業の目標(めあて・ねらい)や最後に授業を振り返る活動がある学校ほど、正答率がたかく、学習意欲がたかい傾向がみられた。九中でも、意識して授業をおこないたいものだ。授業の最後に学習したことを振り返る活動を、するぞ。やるぞ。

 とある先生は違った。授業の目標(めあて・ねらい)、あえて言わないこともある。単元、教材によっては、最初にゴールを示してどーする。手品師は、種を明かして手品をしない。東野圭吾の小説の犯人は、最後まで内緒。あえて、めあてを言わず、わくわくどきどきの授業を展開することが、あってもいい。どこに連れていくだろー、この先生。というミステリーツアーのような授業・・・生徒の記憶に残る授業をしたいと思う。

九中から参加した先生「小学校の先生がおっしゃった『どの担任が受け持っても、等しく学力を持った子どもたちを卒業させられるように。』という言葉が印象的でした。中学校では、『 教科の壁』があると言われていますが、どの教科の授業も『S-T分析』などを使えば、ともに授業改善を考えることができることが分かりました。

 九中には既に他の教科の授業を自由に見にいくことができる『授業公開』のチャンスがあります。自分の担当学年・担当クラス・担当教科だけでなく、九中生みんなの学力を高められるように、今後とも研鑽していかねば!と強く感じました。」 

 九中生の学力を高める!志を持つ。

 千里 九