教えてくれるということは、味方だと信じてくれているから
5年生 豊中市こども健やか育み条例 出前授業
今回は、豊中市が定める「子どもがもつ4つの権利」について学習しました。
1.生きる権利
子どもがつらいことやしんどいことがあるとき、話ができる機会をつくります
2.育つ権利
大人は責任もって子どもを育てます
3.守られる権利
大人は子どもの人権を守ります
4.参加する権利
豊中市のことを大人だけが決めるのではなく、子どもにもその話し合いに参加できます
これら4つの権利は、だれもが持つ権利です。
自分ももつ権利であると同時に、他の人ももつ権利です。
だから大切にこの権利を尊重してほしいと思います。
さて、今日の講師の先生はご自身が小さいころ、LGBTQについて教科書に載っておらず、
結婚は男女でするものだと書いていました。
だから、自分は女性の体に生まれたから女性を好きにならなければいけない、と思っていましたが、
何度挑戦してもうまくいきませんでした。
社会人になって初めて性にはいろいろな形があることを知り、
今、こうやって講演活動を行っているとのことでした。
話の中で日本は同性婚ができるかという質問がありました。
「同性婚ができる」と思っている人が過半数を超えていました。
実はできないということがわかると、「えぇ~!」と落胆と驚きのような声が挙がります。
お友だちの中には、生まれた時の性が男性(女性)で、心は女性(男性)のため、大人になって注射や手術をして
心と同じ体になった人や、自分が男性(女性)だと認識しているが好きになる対象が男性(女性)の人、
完全に心が男性(女性)ではなく時々によって男性の部分と女性の部分の割合がちがう人など、
世の中にはたくさんの性の種類があることを知ったそうです。
左利きの人の数や、AB型である人の数と同じくらいの人数がいるとされます。
でも、見た目ではほとんど気づかないことも多いです。
自信をもって自分の心と体で性別がちがっていると言える人もいますが、
周りの人に悪意を持っていじられたり、からかわれたり、いじめられたりすることを心配して、
周りの人にはそのことを言えない人もいます。
そんな人は自分を守るため、服装や髪形、声のトーンを変えて自分とは違う性別を演じて生活しています。
だから、みなさんには「あいつ、ゲイ(レズビアン、トランスジェンダー)じゃない?」などと言うことはやめてほしいです。
周りに知られることで、仕事を変えざるを得なかったり、引っ越しを余儀なくされたりすることもあります。
自分を守るために自分の性について他人に言わないと決めるのも1つの選択肢なのです。
勝手に他人がLGBTについて周りにバラすことは絶対やめましょう。
最後に、みなさんにはLGBTの味方「ALLY」になってほしいと思います。
もしだれかがあなたに自分がLGBTだと教えてくれたとき、
それはあなたが味方「ALLY」だと信じていてくれるからです。
だから、人を傷つけるようなことを言わないこと。
そして、「困っていることはない?」
「誰に言いたくて、誰に言いたくない?」と聞いてあげてくださいね。
