4年生 国語

今回は「ごんぎつね」の第5場面の学習でした。

ごんが兵十へのつぐないの気持ちで、こっそり贈ったくりやまつたけに対して、

兵十はごんがくれたと気づかず、「神様がくれた」と話す様子をみていたごんは、

「引き合わないなあ」とつぶやきます。

これに対して、

「これまでのごんのいたずらを考えると、ごんのつぐないが兵十に気づかれないのは仕方がないのか?」

をテーマに話し合いが行われました。

「あんなにいたずらしてるから、兵十もごんがくれたとは思わない。『ごんのはずがない。』と思っている。」

「動物がそんなことをするなんて、思ってもいない。」

そんな兵十に対してごんは

「神様のしわざだなんて言われて怒っている感じがする。」

「『もっていって”やるのに”』って言っているから。怒っていなかったら、そんな言い方をしない。」

「『”おれ”が持って行ってやるのに。』『”おれ”は引き合わない。』『その”おれ”』と3回も”おれ”と言っている。」

「自分を主張している感じ。」「自分をアピールしている。」

どんどん意見が出てきました。

物語の世界にどっぷりと浸かって、ごんや兵十の思いを想像する子どもたち。

活発な話し合いに、写真を撮るのを忘れるくらいでした。

 

最後に先生から「次は6場面。次もまたごんは兵十のもとにものをもっていっていたね。あなたなら、どうする?」との問いが。

子どもたちはいろいろ考えます。

「気づくまでやっている気がする。」

「存在に気付いてほしいと思っている。」

「最後には兵十も気付いたから。」

「続けていたら、いい方に見られるようになると思う。」

「あと1回やってみる。」

という意見が出る一方、

「兵十は怒っているから。」「兵十は神様がくれたと思っているから。」と消極的な人も。

 

さらには、「もう、イチかバチか、兵十の目の前にくりをもっていく」との考えも。

それには多くの子どもたちが賛同します。

先生の「兵十はごんのことを悪いきつねとしか思っていないから危ないのでは?」との問いかけにも

「兵十と仲良くなれるチャンスだから。」

「目の前にもっていけば、信じてくれるかもしれない。」

「つぐないとして、認めてほしいから。」

「もう、いたずらはせず、”いい”ごんになったと認めてほしい。」

と、ごんの必死さが伝わるようにとの思いから、兵十の前に姿を現してはどうか?との意見が多かったです。

こどもらしい、前向きな意見がたくさん出ていました。

 

さて、6場面で結末を迎えるごんと兵十。

こどもたちは、ごんや兵十の思いにどこまでせまれるか、今から楽しみです。