いのちの学習

来週から産休に入られる先生が2年生と6年生に「いのちの学習」を行いました。

まず、いきなり今日の宿題が出されます。

それは・・・「今日は、お家の人に『大好きだよ!』といいながら、ギューっとハグをしてください。」というもの。

みんな、とっても恥ずかしそう。「もう2年生や6年生のお兄ちゃん、お姉ちゃんだから」と照れ臭いのかな?

 

では、なぜ、ハグをするのが宿題なのか、というスタートでいのちの学習が始まりました。

今お腹に赤ちゃんが育って8か月の先生。

子どもが大好きなのに、これまでなかなか赤ちゃんに恵まれなかった先生のもとに、やっと来てくれた赤ちゃん。

最初は小さな小さな赤ちゃんが、必死にお母さんにしがみつくための根を張って、

徐々に指や耳が形作られ、手足を動かせるようになり、約40週で生まれることとなります。

赤ちゃんががんばっているように、お母さんもがんばっています。

赤ちゃんが大きくなるについれて胃や腸、膀胱なども押しつぶされてしまうので、

食欲はあるのに食べると気持ち悪くなってしまったり、すぐに疲れてしまったり、夜は苦しくて寝づらくなるし。

10か月の間、なぜお母さんはがんばれるのかというと、

それは赤ちゃんは宝物だからです。

みなさんもお家の人にとって、とっても大切で大事な宝物だから、

お母さんはがんばってみなさんを生んでくれたんですね。

 

先生は言います。

 ①生まれてくるのは当たり前ではないこと

 ②みなさんは、宝物だということ

 ③周りの人も、だれかの宝物だということ

自分も周りの人も大切にしてください。

 

先生の赤ちゃんは、今では声をお腹の中から聞いたり、外の様子をお腹から透けて覗いたりできるんだそうです。

赤ちゃんがお母さんの声を聴くと安心するのは、お腹の中にいるときから、

お母さんの「元気に生まれて来てね」「大好きだよ」「うれしいよ」という声をちゃんと聞いているからなんですね。

 

今日の宿題、「今日は、お家の人に『大好きだよ!』といいながら、ギューっとハグをしてください。」

ここまでお話を聞いた子どもたちは、みんな納得の表情。

写真や動画を観ても、「かわい~」「おぉ~!」と、とってもいい反応。

「すぐにトイレに行きたくなるのはなぜだと思う?」と尋ねられると、たくさん想像をして、「(膀胱が)つぶれているから?」とつぶやいたり。

みんな先生の赤ちゃんのお話を通して、出産に向けての赤ちゃんやお母さんのがんばりや、

自分たちが大切に大切に可愛がられて生まれてきたことを教えてもらいました。

今日の宿題、どんな気持ちでみんな取り組むのか、ぜひ明日聞いてみたいと思います。