リモートアルコール防止教室 アルコール防止教室1 アルコール依存症になると

教室:リモート配信中(写真1)

飲酒のウソ・ホント(写真2) 

アルコール依存症になると(写真3)

 アルコール防止教室 新型コロナウイルスの感染拡大はおさまりつつありますが、学校教育活動は感染防止対策をして継続いたします。さて、年末年始は大人の社会ではお酒を飲む機会が増えます。未成年でもちょっとぐらいなら・・・。そこで年の瀬の12月15日、学校薬剤師の奥井先生をお招きし2年生でアルコール防止教室を実施しました(下写真)。A西教室から2年生の教室へLIVE配信です(写真1)。アルコール防止教室2021

 10代のお酒 学校薬剤師と学ぶ飲酒のウソ・ホント 未成年の間はお酒を飲んでいけないのは自明の理である。法律で決まってるし。では、未成年者がどうして飲酒をしてはいけないのか?飲酒による身体への影響はあるのか?奥井先生は具体的に新聞記事などを使ってお話された。10代の飲酒は絶対にダメ!という強いメッセージを2年生の教室と心に届けてくださったのだ。

  『学校薬剤師と学ぶ飲酒のウソ・ホント(写真2)』である。お酒のCM、美味しそうに大人が飲む。お酒は百薬の長とか社会の潤滑油というが実際はどうなんだろうか?お酒を初めて飲んで、「これはうまい飲み物やな」とふつうは思わない。”まずっ!”とか心臓が”バクバク、顔は真っ赤!”飲まなきゃ良かったと思うのが関の山なのがアルコールである。ところがだ。人は世に連れ飲酒を繰り返すと脳が覚醒していく。お酒に依存する体質へと変わっていく。 

 未成年のお酒 奥井先生のお話は・・・アルコール依存の本当の恐ろしさや飲酒を誘われたときの断り方など、幅広い内容のお話をしてくださった。10代のお酒は百害あって一利なし。アルコールがもたらす病気は咽頭がん、食道がん、アルコール性肝炎、肝硬変、肝臓がん、大腸がん、乳がん、脂質異常症、糖尿病、心臓病、急性アルコール中毒、アルコール依存症、うつ、認知症など多岐にわたる。10代が飲酒をしてはいけないのは、「① 法律で禁止されている(未成年者飲酒禁止法)」「② 成長期の体の発達に悪い影響を及ぼす」「③ 急性アルコール中毒の危険」「④ 第二次性徴への影響」「⑤ 15歳までにお酒を飲み始めると将来依存症になる確率が4倍に増える(写真3)」、など様々な理由をあげられた。未成年の飲酒はとても危険!むちゃな飲み方をしたり、事故やトラブルにつながりやすく、飲酒によって死を招くこともあるという事実を忘れてはいけない。

  保健室の先生より 学校薬剤師の奥井先生からアルコールについて専門的な知識を学びました。事後アンケートの中には、「18歳で成人になるけれど、お酒を飲んでいいのは20歳からだということを知った」「アルコール体質検査をしてみたい」「20歳になってから飲むかもしれないけど、上手に付き合っていきたい」「1日のアルコール摂取量目安が以外と少ないことにびっくりした」などの意見があり、お話がしっかり聞けているなあと思いました。また質問もたくさんありました。

 特に「ノンアルコールなら大丈夫なのか?」という質問が多く、奥井先生より「アルコール表示0%は、表示基準があって、小数点以下2桁は表示義務がありません。20歳以上を想定して作られた商品と記載もあります。20歳以下は飲まないでください。身体に害があるほど含まれていませんが、ノンアルコールから興味がアルコールに移り、お酒をくちにしていまう、ゲートウェイアルコールになると言われているので、ノンアルコール飲料も20歳になってからにしてください。」との回答もいただきました。年末年始、周りの大人がアルコールを飲む場面が増える時期かもしれませんが、アルコールが原因の事件や事故の当事者にならないように、10代の飲酒は絶対ダメ!!誘惑に負けないで、誘われても、はっきりした口調で”私は飲まない”と断わりましょう。

アルコール ちょとだけでも ダメ絶対  

~10代のアルコール教育の充実~