学力向上タイトル 「1冊より2冊、関連本を重ねて理解力をあげる

ブックトーク 2冊の本 

  司書の先生からのブックトーク

本探し 

ブックトーク 関連本(写真1)

お手本 ブックトーク(写真2)

図書館:お目当ての本探し(写真3)

~ 国語科 BOOK TALK ~ 新型コロナウイルスの感染拡大はおさまりつつありますが、学校教育活動は感染防止対策をして継続いたします。さて、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン」株が日本に上陸したのは気になるところですが、気になるといえば、2年生の「ブックトーク」です(下写真)。「ブックトーク」は国語の授業でおこない、タッグを組むのは学校司書の先生です。「ブックトーク」は、教育委員会の先生にご覧いただきました。ブックトーク

 ブックトークとは(参考:ウィキペディア)

 ブックトークとは、一つのテーマをもって複数の本を聞き手に紹介することをいう(写真1)。学校においては子どもたちを聞き手として司書の先生がおこなう場合がままある。ブックトークの目的は「その本の内容を教えること」ではなく、「その本の面白さを伝えること」にあるので本を最初から読むことはしない。学校司書の先生は、生徒達にブックトークで紹介した本を「読んでみたい」という気持ちになって欲しいと願うのである。

 2年国語科と学校司書の先生がタッグを組んで、生徒達の伝える力を育むためブックトークという手法を取り入れたのだった。12月9日2限、図書館で教科担当者の説明が始まる。

 学校司書ブックトーク ブックトークはわかった。学校司書の先生の出番だ。具体的にブックトークのお手本を示す(写真2)

 司書「寒くなってきましたね。みなさんは冬が好きですか?私は苦手です。というのも冬は日が暮れるのは早いし寒いと何もしたくなくなるからです。でも唯一、冬のいいところがあります。それは夜空がキレイだということです。夜空にきらめく星を見ていると、たくさんの星のどこかにこんな”王子さま”の星があるのではないかと思うことがあります」。司書の先生が手にしていた本は、やはり、「星の王子さま」だった。司書「”星の王子さま”は砂漠に飛行機が不時着してしまった飛行士が、そこで出会った王子さまについて語る話です。王子さまはあちこちの星を旅して、そこで出会った大人について「ぼく」に話してくれます。自分の住む小さな星を出て、7番目にたどりついたのが地球でした・・・。これだけ読むたびに印象が変わる本は珍しいです。だから、中学生のみなさんには今すぐ読んで欲しい1冊です」。「地球以外に生命を宿す天体はあるのだろうか?」という本が2冊目の関連本だった。ブックトークに引きこまれた後、2年生は自分たちで本探しの旅にでかけたのである(写真3)。一人2冊を紹介するために・・・。冬休みに原稿を考え、3学期に発表するのだ。

 教育委員会担当者「2学期当初、1年生のブックトークの発表を見学させていただきました。今回の2年生では、図書館で教科担任によるブックトークの説明、学校司書のデモンストレーション、生徒一人ひとりの本探し等を見学させていただきました。どの生徒も熱心に本選びをし、早い生徒はすぐにブックトークをする本を探し、席で読んでいる姿もありました。この本選びは大切ということで、もう一時間使うとお聞きしました。選んだ本を元に生徒のみなさんが冬休みにどういった原稿を考えてくるのか非常に楽しみです」

乗り越える コロナ禍の冬 この2冊