二酸化炭素派出量の推移  3年 理科  植栽図

理科:CO2排出量グラフ(写真1)

理科:3年生教科書(写真2)

理科:九中植栽図(写真3)

 新型コロナウイルスの感染拡大が少しおさまり緊急事態宣言は解除されましたが、学校教育活動は感染防止対策をして継続いたします。感染防止にも気をつけなければなりませんが、私達は地球温暖化防止にも気をつけなければなりません。さて、10月5日、2021年のノーベル物理学賞に真鍋淑郎氏の受賞が決まったと報道がありました。地球温暖化予測の基礎を築き、気候変動対策に貢献したことが評価されたということです。ノーベル物理学賞

 祝 ノーベル物理学賞受賞  

 スウェーデン王立科学アカデミーは5日、2021年のノーベル物理学賞を、真鍋淑郎(しゅくろう)・米プリンストン大上席気象研究員(90)=米国籍=と、ドイツとイタリアの研究者の3氏に授与すると発表した。真鍋氏は、物理法則に基づいてコンピューターを用いて地球の気候を再現する「気候モデル」という手法を1960年代に確立。地球温暖化予測の基礎を築き、気候変動対策に貢献したことが評価された(10月6日付け 毎日新聞より 左写真)。

 地球温暖化の危険性が論じられなかった1960年代に地球温暖化の将来予測をされていたなんて。その先見性がすごい。地球科学分野での受賞は異例だそうで、「気候危機への警鐘」というメッセージをノーベル財団が受け止めたのだろう。18世紀イギリスから始まった産業革命は、私たちの生活に劇的な変化をもたらした。石油がなかったら電気のある今の快適な暮らしはない。その結果ここ200年で石炭とか石油などの化石燃料の消費はうなぎのぼりとなる(写真1)。そのしっぺ返しが地球温暖化だ。なんか最近の夏暑くなったなぁと思う九中生は正しい。世界が何もせず今の暮らしを続けたら、100年後地球の平均気温が5.8度あがるという試算もある。極地の氷が溶け海面が上がるぞ。陸地は水没し大阪府も海に沈んでしまうかもしれない。地球温暖化について九中生は3年生理科で習う予定だ。「二酸化炭素などの排出量の規制は、世界の国々が協力してとり組まなければならない重要な課題となっている(3年理科教科書297ページより引用 写真2 )。」

  好奇心に従えば面白い 

 さて、豊中九中である。九中には二酸化炭素抑制に貢献するため?いろいろな植物が生息している。そのなかでも目立つのが正門横の九中自然林だ。理科の先生は好奇心が旺盛だった。「豊中市立第九中学校植物リスト」なるものを作成していたのだった(写真3)。「あ」がつく植物名から並べていくと、アカマツ、アキグミ、アキニレ、アベマキ、アベリア(ハナゾノツクバネウツギ)、アラカシ・・・モウソウダケ(チク)、モチツツジ、ヤエムグラ、ヤツデ、ヤブジラミ、ヤブソテツ、ユーカリ、ユキヤナギ、ユズリハ、ユッカ、ヨシ(アシ)、ヨモギ、リュウゼツラン、ローズマリーとその数はゆうに100を超える。けっこう好奇心がすごい。 

 担当者「地球温暖化の予測モデルを開発した業績でノーベル物理学賞に選ばれた真鍋氏は、”好奇心に従えば面白い”と語ったそうです。知的原動力はテストで点数をとることからは生まれません。いろんな現象に対して興味を持つ。興味を持てば疑問が生まれます。疑問がひろがります。疑問を追い掛ける原動力が”好奇心”です」

あきらめず 乗り越えるには 好奇心