学校の中を歩いていると、いつもはあまり気にならない小さな段差。時折つまづくことはあっても、いつもいつも困ることはありません。

しかし、そのいつもは気にならないぐらいの段差も、今回の車いす体験に取り組んだ4年生は、そのたった数センチの高さを身をもって感じたのではないでしょうか?

加えて正門横のスロープ…と呼ぶには傾斜が大きく"坂"に近いので、車いすで前向きに進むとジェットコースターのような感覚になりそうですが、坂道では後ろ向きに介助するという方法があるので、慎重に安全に降りることができたのではないかと思います。

『相手の立場に立って』これは人権教育において良く言わる言葉ですが、車いす体験(3年生はアイマスク体験)はその人の立場だけでなく、視点や感じ方も共有する究極の『相手の立場を理解する』体験だと思います。ただ体験して終わりではなく、社会や身の回りで車いすの方や足の不自由な方を見かけた時、必要とあらばいつでも声をかけ、必要な分だけ適切なサポートができるように学びを活かしてほしいと思います。

お手伝いいただきました福祉委員の方々をはじめPTAのみなさん、ご協力ありがとうございました。

   

そうそう、そういえば給食に関しても同じことが。

校舎の造りの関係で、その数cmの段差により給食カートを本館のチカラのある高学年で使用せざるを得ませんでした。なので、まだ体の小さい1年生や配膳室から最果ての3年生は人力で頑張ってくれていました。

がしかし!!ついに低学年がカートを使用できる日がやってきました。

それはアーチ型のスロープとマットを組み合わせて、その数cmの段差を乗り越える作戦を決行したことにより、1年生・3年生の時間短縮と大切な食べる時間と貴重な休み時間の確保が出来るようになりました。(2年生はカートの台数が足りずにごめんなさいをしていますが、変わらず頑張ってくれています。)

   

公共の施設はオールバリアフリーであるべきだと思いますが、築〇〇年の学校はなかなかそうはいかないところがまだまだあります( ノД`)シクシク…

ならば『思いっ切った大工事を!!』とお願いしていますが、そう簡単に実現するものでもありません。

いつの日か、〇丘小学校のように全面建て替えのピッカピカの校舎になって、オールバリアフリーはもちろん、吹き抜けや小ホールもできることを夢見て…。(今の校舎もなかなか趣や深い味わいがありますが…(-_-;))

【追伸】

アーチ型スロープの設置は、保護者のみなさまからお預かりしているPTA予算のサポートにより実現することができました。

正直こんなに早く叶うとは想像していませんでしたが、おかげさまで思った以上に有効な活用ができています。この場をお借りして、感謝申しあげます。