東丘小学校では、毎年6年生を対象に人権学習の取組みとしてLGBTQについて学んでいます。

今年度も大森 誉(おおもり ほまれ)さんをゲストティーチャーにお招きして、豊中市で過ごした学生時代に経験した話をしていただきました。

なかなか周りの仲間に打ち明けることが出来なかった小・中学校時代、打ち明けてからの周囲や自分自身の変容、就職活動や社会の中で経験した信じられない出来事など、体験した方でしか語れない、纏うことができない力のあるお話でした。その話が終わった後、大森さんのところに集まったり、聞いた内容について友だち同士で話をしている様子もあり、『それぞれに伝わるものがあったんだな~』と思いながら見ていました。

  

『男らしく』『女らしく』『大人らしく』『子どもらしく』…、『〇〇らしく』という言葉はたくさんありますが、”らしく”ある必要はどこまであるのでしょうか?それについては、いろいろな考え方があってもいいし、その捉え方もひとそれぞれ色々な角度があっていいのですが、その中で”らしく”がしっくりくる言葉として、先生の中で思いつくのは『自分らしく』かな?と。

実は‟自分らしさを自分でわかること”の方が逆に難しいのかもしれませんが、ざっくり言うと「無理せず、しなくていい我慢はせず、自分をそのまま表現できること」でしょうか。東丘小風(北丘小風も)に言い換えると、「もちあじの発揮」でしょうか。

世の中のほとんどは「他人事」かもしれません。でも、時にその「他人事」が「自分事」に変わる瞬間に遭遇するかもしれません。正しい知識を得たり、理解を深めることは大切ですが、その学んだ知識や深めた理解は「自分事に考える」という感覚につなげていってほしいと思います。

ふつうはこうだ、ふつうに考えればいい、ふつうそうじゃない…、では『ふつう』の概念って何?と聞かれたらどう答えればよいのでしょう。そのふつうは誰にとってのふつうで、何を基準にしてのふつうなのか?ふつうじゃなければ変わってるのか??

その問題に答えはないのかもしれませんが、これからも東丘小、だけではなく東丘小につながるみなさんといろいろ考えていきたいと思います。

大森誉さん、ありがとうございました。