5年生の理科の実験でのお話。

ミョウバン水溶液を使って、ミョウバンの結晶を作成するというもの。

実験なのですぐに結果がほしいところですが、結晶づくりはすぐに結果が出るものではなく、様々な好条件が重なる中でも、じっくりじっくり時間をかけても、それでもどんな大きさまで成長するのかはわかりません。

とある土曜日、理科室に人影がありました。それは理科の森根先生で、結晶の成長に必要な環境を整えに来てくれていたようです。

  

ここで思ったのが、結晶は自然のチカラと水溶液の濃度や湿度などの諸条件がそろった環境下で成長するのですが、それだけではなく、その成長の条件を人知れず整えてくれているように、誰かのサポートを受けて大きくなります。

人間も自分のチカラで成長しますが、環境も自分につながる人たちのサポートも欠かせません。様々なチカラがミョウバンの結晶に結集しています。成長するにつれにつれ、自分ひとりだけで大きくなったような気になってしまう時期があるかも知れませんが、決してそうではない…、と、結晶づくりを通してふとそんな思いが浮かびました。どこまで大きくなるかは楽しみです。